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#53 名選手、名コーチにあらず

一般的に、名選手が名コーチになりにくいひとつの理由は、どうしても自分のやり方を後進の選手たちが受け継ぐことを求めがちになってしまうところにあります。現役時代あまりよい成績を残せなかったコーチのほうが、自分のやり方にこだわりを持たない分だけ、選手個々に合わせた育成方法を考え出したりします。飲食業の世界でも、オーナー経営者や、料理長(店長)は、自分がかつて成功を遂げたやり方をスタッフに強要しがちです。かつての成功体験をそのまま転用できて、同程度の結果を得られるのかは、今の時代、ますますわからなくなってきています。つまり、成功や有名であることが必ずしも、優れたコーチングや選手の能力の向上を保証するわけではないということを示していると思います。
#自分のやり方が正しいと錯覚してしまう

これは僕の経験にも当てはまり、有名無名に関わらず、多くの飲食店の働き手は、昔ながらの教育システムに則り、「みて学ぶ」という、酷く非生産的な教育を令和の今も続けています。これは僕の持論ですが、優れたコーチや、素晴らしいチーム環境、運にも影響されることがありますが、このような要因が成長の加速につながるだけでなく、将来的な飲食業界の発展に欠かせないものではあると考えます。したがって、「名選手、名コーチにあらず」という言葉は、あくまでも自己啓発的な考え方を促すものであり、本人の継続的な努力や、スキルの向上、過ちから学ぶことなど、多くのことが必要となるということを物語っているのかもしれません。
#非生産的な教育

【コミュニケーションの問題】

新入社員としてはじめての勤務、入店後から、持ち場に立たされて先輩社員の後をついて周り、「私が見本をみせるから、その後続いてやってみて」などと指示される事が稀にあるが、それはつまり野球のルールもわからないのに、バッターボックスに立たされて「さあ、思いっきり打ってみろ」とバットを渡されるような、無茶苦茶な事だと思いませんか。
「先ずは軽い説明から入りませんか?」
#飲食店でよく遭遇する事例

コーチングでは、相手をほめたり承認したりすることを【アクノレッジメント】というらしいです。
コーチは、相手が話している内容に対して注意を払い、その内容を正確に理解し、受け入れることが求められます。その上で、相手の気持ちや状況に共感し、自分の理解を相手に伝えることが【アクノレッジメント】の役割となります。【アクノレッジメント】を行うことで、相手は自分の話を聞いてもらえ、そして理解され、受け止められたと感じることができ、その結果、自己肯定感や自己効力感が高まります。また、相手が自分自身を客観的に見つめ、気づきを得るためにも、【アクノレッジメント】は非常に重要な役割を果たします。現場に出ての実地訓練も良いですが、先ずはキチンとお互いを理解する努力をしませんかと、いつも思ってしまいます。つまりは互いの信頼関係の構築から始めた方が本当に伝えたい事が伝わる気がします、信頼できない人の話を真剣に聞こうとは思わないですよね。
#最高のコーチに俺はなる

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