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年度末の授業アンケートの大切さ

私は年度末に、授業を受け持っているクラスに、自分で作成した独自の授業アンケートをとっています。

中学生となると、相手のことを気遣うので、イイことばかり書いてくれる子もいますが、それでもその記述から子供が授業で感じていたことを知ることができます。

よくある、「英語の授業は好きですか?」という質問項目はたずねる価値もないことだと思っています。特に、学期当初と学期末での比較で授業研究がされている場合もありますが、そんなこと聞いて何になるんだと思います。

好きにさせることは、副次的なことであって、目標ではなく、教師の役目はとにかく力をつけさせてあげること。

そりゃあ、好きと言われればもちろんうれしいですが、それで生徒の実態把握の本質がズレては本末転倒です。


さて、たずねることでどんなメリットがあるか。

①自分の認識と生徒の認識にギャップがあることが知れる。
②学力層によっても、関心が違うことがわかる。
③指導者のどういった行動や声掛けが、動機付けにつながっているかを把握できる。

ある関東の英語教育の大学の先生は、「先生がしたいことは、意外と生徒がしたくないものであることが多い。」とおっしゃっていました。

まさしく、そうだと思います。

しかし、だからと言って、授業内で実施している活動を、その反応に応じて取りやめてしまう、生徒の人気の高い活動ばかりを取り入れてしまうことは、指導者として芯がブレブレで、単なる人気取りだと私は思います。

私の場合は、アンケートの最後に、「先生へのメッセージ 日本語でも英語でも」という欄をつけているのですが、そこで日本語で書いてくる子と英語で書いてくる子とに分かれます。上位層の子でも分かれるのです。その理由を最近はずっと考えていました。毎年全クラスで行っていますが、毎年、自分自身のアンケートの記載に対する関心は違うのです。


話は長くなりましたが、もうすぐ1年間が終わります。

独自の授業アンケートを、ぜひ!



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