ゲーム「真実の物語」とドラマ「新解釈:アフリカのお伽話」と。アフリカに対する二つの語り口。
アフリカの水事情について、ChatGptに尋ねてみた。
NETFLIX独占配信のゲーム「真実の物語」は上記の通り、アフリカにおける水のアクセスと不足、衛生と健康、水の管理とインフラの困難を、ある女性が村から水源迄を往復してポリタンク1個分の水を一日がかりで運ぶさまを、タッチスワイプでキャラクターを右左に動かして、追体験するゲームだ。
テーマ性はともかくとして、面白いか?と言われると否、と答えるほかない。これならまだ、同じ素材をテーマにした映画やドキュメンタリーを見たほうが良い。
絶好の素材であるにもかかわらず、一番残念なのは、美術面。サバンナ、石積みの村々の住居、木陰など、背景がせっかく油絵タッチで描かれているにもかかわらず、キャラクターがどちらかといえば実写寄りで描かれていて、背景と浮いてしまっているところ。せっかくアフリカの大地を素材にしているのだから、熱気に合わせた「ゆらぎ」など、「動き」があれば未だよかったのだが。おかげで、せっかくのNetflix独占であるにもかかわらず、チープな印象を与えてしまっている。
案の定、クレジットを見ると、本作はたった6人だけで作られているという。人によっては、アドバイザー1人、デザイナー1人、プログラマー1人、音楽担当1人、スペシャルサンクスの2人の僅か6人で制作された「絶対無敵ライジンオー」を思い出すことだろう。
さて、良いところをあげるとすれば:本作の声優さんの淡々と感情を抑えつつも、子供や老人といった周囲への優しさを忘れない、厳しい大地に逞しく生きる女性としての語りは見事である、とフォローできる。
CVを務めるWakio Mzenge女史の出演履歴を見るとなかなか興味深くて。
10年代からケニアを拠点に活動している、本職は女優。
映画やテレビ、ジャンルを問わず多数出演している、スターではないにしても傍役には欠かせない、売れっ子。
2023年にはNETFLIX独占のドラマ「African Folktales, Reimagined(和訳すれば「新解釈:アフリカのお伽話」)」のナレーターを務めている
とのこと。
日本人にとっては、もううんざりするほど知らされている(だからユニセフにも相応のお金を寄付している)貧困の事実よりも、新興国としての「African Folktales, Reimagined」のように、彼らの文化を映像でどう語るかに、はるかに関心があって。
それなりに日本人向けにも配信されているナリウッド(ナイジェリア映画)や南アフリカの映画同様に、ケニアやガーナの映画やドラマにも触れてみたい、と思うのが、NETFLIXユーザーとしての気持ちなのだが、
そういう作品に限って「おま国」なのが、しゃくの種だ。
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