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「料理上手」と「腰痛持ち」の意外な共通点

平日の夕食作りは私の役目です。
男の料理なので、冷蔵庫の中を見回して、ご飯がすすみ、手軽にできる炒めものがどうしても多くなります。
メニューに迷ったときは、レシピサイトに助けられています。

レシピサイトを見てしまうと、一つの調味料が無いばかりに、決まりかけたレシピをスルーしなくてははならいこともあります。

先日も、材料は全部揃っている、調理もそんなに面倒くさくない感じ、よし作ろう!となって、調味料をよく見ると豆板醤が必要となっていたりして、豆板醤が無いがためにそのレシピを諦めました。

料理の上手な人は、応用を利かす

今朝のテレビで料理上手な人は、食材や調味料を単体で考えるのではなく、役目で考えていると紹介していました。

私なりに番組の内容を読み解いてみました。

レシピサイトにコンソメと書いてあったときは、コンソメを「ダシ」の一つと考えることで、和風だしにしてみたり、鶏ガラスープにしたり応用を利かすことができます。

塩味であれば、塩はもちろん、醤油、味噌
酸味であれば、酢、バルサミコ酢、黒酢、レモン果汁、梅干し
肉でれば、牛、豚、鳥はもちろんですが、魚や練り物、ソーセージやベーコン

レシピサイトで指定しているものを使わなくても、同じ要素のものであれば、まったく同じにはならなくても、料理として成立するし、アレンジレシピとしてもっと美味しい料理を作ることもできるようになります。

豆板醤が無ければ、味噌を使う、辛味が欲しければそこに一味唐辛子を入れてみる。
だったら味噌を醤油に、一味をキムチにしたら・・・。アレンジレシピの出来上がりです。

体も同じ。でも慢性痛の原因になるかも・・・

料理上手の食材や材料の使い方に「なるほど・・・」と関心しながら、この考え方は、体が自然におこなっている「かばう動作」と同じだと気づきました。

人は足首を捻挫して足を付けないようなときでも、何とかして歩きます。右足を痛めたならびっこを引きながら、足首の代わりに「かばう動作」で何とか歩きます。

人差し指の指先を怪我したら、親指と中指とでモノをつまむようにします。
前屈して床に手がつかなくてモノが拾えなければ、膝を曲げてしゃがみます。
ドアが重くて片手では開けられなければ、両手で、両手でも大変であれば、体重を乗せて全身を使います。

このように、怪我をしたり、柔軟性が低かったり、筋力が足りなかったりなど、どこか使えない部分があれば、体は似たような動きができる部位で代用して動作します。

このような「かばう動き」は一時的なことであれば問題は出ないのですが、日常的におこなっていると体の不調に繋がります。

例えば・・・
腹式呼吸は、呼吸のベースとなるのでとても重要ですが、それができないと胸式呼吸で代用するようになります。
すると・・・

  • 浅く回数を増やす呼吸を繰り返すようになるので、自律神経のうちの交感神経が有利になってしまいます。ストレスが溜まりやすくなったりします。

  • 横隔膜をあまり動かさないので、代謝がわるくなったり、内臓がマッサージされる効果が低くなったり、血行がわるくなったり、リンパの流れが悪くなりむくみやすくなったりします。

  • 口呼吸になったりもしますので、口の中が乾きやすくなり虫歯になりやすくなる

  • 呼吸補助筋を使って、横隔膜の動きを補うようになるので、首の前の筋肉が固くなって、肩こりになったり、ひどくなると手のしびれになったり

本来の体の使い方をしないと、AになったらBになる。BになったらCになる。AとCになったらDになる。連鎖が連鎖を呼んでしまうことになります。

体を変えないと不調は続いてしまう

正しい体の使い方ができないとき、脳みそは代わりの似た筋肉を使って動作をするように指示をだします。

それらの動作は一時的には最適なのですが、筋力が増えない限りは似たような動き(びっこを引くようなかばう動作)をやめることができません。

足首の捻挫をかばって歩いていたら、反対側の腰が痛くなってしまった。

こんなときであれば、捻挫が治れば腰の痛みは無くなります。しかし筋力不足、柔軟性不足の場合は筋トレをしたり、ストレッチで体を柔らかくしたりしないと、かばう動作は永遠に続きます。

料理であれば食材や調味料の変更は、アレンジレシピとして成り立ちますが、体の使い方は日常の何気ない動作であっても正しいフォームというものがあります。それを慢性的に崩しておこなっていると慢性的な不調につながることになります。

慢性腰痛や慢性的な肩こりなど、長年続く症状を改善するには体の使い方のフォームを根本から変えることが必要になります。



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