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Excel VBAエキスパート スタンダード試験に675点で落ちた時の記録

合格記ではなく、不合格記です。
自分が試験に落ちてしまった敗因を分析し、今後の勉強に生かそうと思い立ちました。

ついでに、私が調べても出てこなかった「勉強、受験をするにあたりほしかった情報」がまとまった記事になればいいな、という祈りを込めました。


勉強方法

まず公式テキストを購入。以下2冊。

VBAエキスパート Excel VBA ベーシック

VBAエキスパート Excel VBA スタンダード

スタンダード試験を受験予定なのにベーシックも買ったのは、
いくつか受験記を検索していたところ「スタンダード試験にベーシックの範囲に載っている関数などが出て記述できず、落ちた」というものが複数件出てきたためです。

そして、まず1周読む。

どういう雰囲気の本なのか、ざっと目を通す程度で。
文字数がそこまで多くなく読みやすい一方、「試験用の参考書」というより「VBAの教科書」という雰囲気でした。
赤本や過去問集みたいなのを期待すると、拍子抜けかもしれません。

さらに、テキストの中では2種類の付録の紹介がありました。

付録1.テキストに記載されているVBAマクロを、実際のExcelファイルに書き起こしたファイル集(zip)

テキストに書かれた汎用のIDとパスワードを入力し、メールアドレスや年齢を登録するとダウンロードできます。
会員登録ではなく、DMの送付先としてメールアドレスを集めるという目的のようなので、割とハードルは低め(DMも、登録時に送付不要のチェックを入れれば届かない)

ダウンロードはしてみましたが、あまり触っていませんでした。(フラグ)

付録2.アテオンストア スキルチェックサイトで使える模擬問題がもらえるコード

アテオンストア スキルチェックサイト自体は、
書籍を買っていなくても訪れることができます。

このサイトは、無料会員登録すると、インターネットやOffice製品に関する基礎知識を問う問題に挑戦できる場所です。
このサイトで、書籍に載っているコードを入力すると
「VBAエキスパートの模擬問題」に挑戦できます。

この模擬問題は満点取れるまで繰り返し解きました。
一度試験を受けてみてから振り返ると、この模擬問題が実際の試験の形式に最も近いと思います。

40問しかないのが難点。もっと欲しい場合は、追加でアテオンストアに演習問題が売っているようです。

インターネットで模擬問題を解く。

使ったのは以下サイト。

Excel VBA エキスパート スタンダード 試験対策になる問題集

スタンダード/ベーシックともに40問×7種類の模擬問題が用意されたサイト。
7種類のうち、最初の2種類は無料で使えます。
残りは有料のようです。有料は使っていないので詳しくは不明。

スキルチェックの模擬試験と比較すると、実際の試験より回答内容が複雑な問題が多い印象。その分勉強になります。
Google Formを使って回答するため、表記ゆれを許してくれないのが難点。
(大文字小文字を区別する)
そこも含めて、難易度は厳しめ。

7種類の問題を9割(180/200)解けるようになれば合格できるそうですが、たしかにこれを完璧にすればよほど知識がつくだろうなと感じます。
私はスタンダードの①が175/200、②が155/200の状態で試験を受けに行きました。ベーシックは解いていません。(フラグ)

VBAエキスパート公式サイト サンプル問題

ベーシック、スタンダード各10問のサンプル問題があります。
サンプルといえど中身は簡単かというとそうでもないので、こちらも満点になるまで使ってみるのもおすすめです。
私はスタンダードの正答率が半分くらいの状態で試験を受けに行きました。(フラグ)

Excel VBA学習支援サイト

スタンダードの模擬問題が35問×2種、無料で使えます。
Kindleでより多くの問題集も販売されているようですが、そちらは試していません。

ブログ記事に問と正解が書いてある形式で、解説も公式テキストに準拠した丁寧な雰囲気で読みやすいです。
形式上、入力して解くタイプではないため、自動で採点しないのが難点。
自分で採点表などを用意するのがおすすめです。

試験の2日前に見つけたということもあり、正答率50%程度の状態で試験を受けに行きました。(フラグ)

模擬問題で間違えたものは付箋にまとめる。

よくある長方形の付箋に間違えた用語と意味を書き、ドアやらノートやらに貼りまくりました。
スタンダードは特に記述穴埋め形式が大部分を占めるため、綴りを覚えるにはペンで書くほうが個人的に合っているのです。

ここは正直、模擬試験で満点をとれる方法がほかにあるならそれで良いと思います。
暗記の方法って人それぞれあると思いますので。慣れた方法でやりましょう。

模擬問題を繰り返し解き、すべて満点を目指す。

道中補足した通り、目指しただけで満点取れていません。(フラグ)
けど目指すこと自体は悪くなかったと思っています。やり方は合っていたはず。

試験申し込み。そしてオデッセイIDを作成する。

これ、私も罠にはまりかけたので注意喚起しておきます。

オデッセイIDを持っているかどうかの判断は、オデッセイCBTにログインできるかどうかで見分けてください。

私は公式テキストの模擬問題を解く際、無料会員登録が必要と書きましたが
あれで作るのはアテオンストアの会員IDです。
アオテンストアは、株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ直営のオンラインショップです。当日の試験とは関係ありません。

また、おなじExcel系ということでMOSの試験も考えている場合、
さらに注意が必要です。

MOS受験に必要な「受験者ID」とVBAエキスパート受験に必要な「受験者ID」は全く別物です。

以下URL内の説明ページがわかりやすいため抜粋。

URL内の説明ページ

MOSはCertiportのログインID(画像上)を、
VBAエキスパートはOdyssey CBTのログインID(画像下)を
作成する必要があります。

どちらも同じオデッセイコミュニケーションズが運営するIDなので、非常にややこしいです。
多くのページでは「受験者ID」としか書かれないので、具体的にどんなものなのか確証を得るのに苦労しました。

皆さんはどうぞ、公式の受験手続の際
間違いがないことをお祈りします。

そして試験を受けた結果。675点。

あと1問解けていれば合格だった。
Azureの試験を受けた時も似たような落ち方をしたので、
絶対勉強が足りなかったんだと確信を得ました。

というわけで、以降で敗因を分析するに至ります。

敗因分析

VBAを実際に動かす機会をさぼっていた

途中でテキストからダウンロードしたVBAだけでも面倒くさがらずに動かしていれば、1問くらい解けていたかもしれない。
仕事で多少動かしたことあるから読めばわかるし、いいや~、と飛ばしてしまったツケが回ってきたように思います。

模擬試験で満点取れていないまま試験に挑んだ

比較として、MOSを受験したときの話をします。

MOSは過去問5回分満点取れれば本番試験も行けると聞き、
その通りにした結果、満点合格しました。
また、過去3回分を満点にしたあと4回目の初見に挑んだ時点で
すでに合格点が出せるようになっていました。

MOSのときを思うと、今回VBAエキスパートの試験を受けるにあたり
「初見の問題でも合格点に達する」という経験を一度もしていません。

現在、初見の成績は大体6割程度であるように思います。
そりゃ本番も6割しかとれないわね。と、後から振り返って思いました。

(Azureの試験を受けた時も、模擬問題で満点取れてないけど予約日きちゃったし合格点は取れてるから受けよ~という気持ちで受けた結果、ギリギリ不合格でした。学べ。)

試験本番、注意事項を読み飛ばした

これ、普段は絶対やらないんですが、痛恨のミスでした。

日程の都合上選んだ会場が、よくあるCBT試験会場ではなく
非常にこじんまりとしたパソコンスクール。
試験を受けるのが自分一人、45分後には授業で人が来ると言われ。
無駄に緊張してしまった結果、注意事項をスキップして試験を開始してしまいました。

注意事項って大事なんですよ。
MOSのときは特定の操作を3回間違えると即座に試験終了します、など
結構物騒な注意書きがあったりしたので。

試験を初めて受ける方へ、という注意事項が別窓で開くようでしたので
次回は2回目になってしまいますが絶対にクリックして読もうと思います。

勉強をタブレットとスマホで完結させていた

VBAの特性上、単なる日本語入力だけではなく#や[]など記号も出てきます。
これをスマートに入力できる訓練を怠っていたな、と試験本番で後悔しました。

試験の本番はまずデスクトップPC、よくてノートパソコンです。
スタンダードは記述穴埋めがあるため、どうしてもキーボード操作が必要です。

私もそうですが、もし自宅で特殊なキーボードを使っているような人や
そもそもキーボードを使って入力しないような人であれば
一度ネットカフェなど普通のデスクトップPCが触れる環境で模擬試験を解いてみるのをお勧めします。

慣れているといないとでは、本番で出せる実力は変わります。痛感しました。

ベーシックの模擬問題を満足に勉強しなかった

いろんな合格記で見かける「ベーシックの範囲が出てきて解けなかった」話、マジです。
特に関数は知っているか知らないかの世界なので、
試験終わった後ベーシックの模擬問題や公式テキストを見返してみると
もっと触っておけばよかったな、と思います。

途中紹介した模擬試験サイトもそれを見越してか、
スタンダードと銘打っているページでベーシックの公式テキストに載っている関数が出てきたりします。

4問に1問間違えると不合格になる可能性が濃厚となるという配点なので、1問1問は非常に大事です。
勉強はしすぎてもしすぎることはないと思います。

大文字と小文字は区別するのか迷った

今回、注意事項を読まなければならなかったと強く感じる理由の一つ。

VBAエキスパートの受験記をインターネットで探すと、ちらほら見かけるのが「大文字と小文字は区別するのかしないのか」問題。
以下、調べたことです。

  • 公式の案内には「特別な指示がない限り、半角・小文字で入力」と記載があるらしい

  • 実際私は「特別な指示」をされた問題が1問出題された。が、指示の内容は「本来大文字になるべきところも小文字で書くように」という旨の指示だった

  • 合格者の受験記では「念のため区別した(大文字になるところは大文字で記載した)」という声のほうが多い様子。

  • VBAの仕様上、小文字で書いても自動的に大文字に直してくれる(※変数などは除く)ので普段は意識しなくてもいい、だから区別しないのでは?という考察がある

  • 結論として「大文字・小文字の区別があるかないか」を確定させる記事は見つけられなかった

  • 私は迷った結果、2問だけ大文字を利用し、あとはすべて小文字で記載したら、675点だった

もし大文字で書いたことが原因で落ちたのなら、非常に悔やまれます。
が、注意事項を何も読んでいないので、本当にそれが敗因だったのかはわかりません。

しかも、これはほかの試験にも言えることですが
パソコン上で受ける試験は答案が持ち帰れないため、自己採点がしづらい。
持って帰れるのは得点情報だけ。これでは振り返ろうにも振り返れません。

見直しをしなかった

これも普段ならしないのですが、完全に驕りでした。

先述した通り、慣れない会場でしたので一刻も早く出たいがばかりに、
時間が余っていたのに見直しせず終了させてしまいました。

もし用語のつづり間違いで1問落としていたとしたら、これほど悔やまれることはありません。
が、それも答案がないので振り返れず……

正直、どんな勉強状態でも時間は余るタイプの試験だと思います。その場で考えることは少ないというか。
知っていればすぐに解け、知らなければ何分考えても解けません。
次回は絶対に見直しもしてから答案を提出したいと思います。

以上。次回は合格記が書けるよう、精進します。

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