1999生まれ、お父さんから学んだ今日。

私の家族構成は父母姉二人と私、
そして今は他界したがお婆ちゃんの6人で
生活をしていた。

両親は共働きで
お婆ちゃんがよく面倒を見てくれた。
母方の祖父母や、叔母叔父も近くにおり
休日は良く遊びに行っていた。
夏休みは毎年家族でキャンプに行ったり、
お盆や正月には従兄弟や親戚が家に集まった。
習い事もさせてくれて、塾も通わせてくれた。
思い返せば、不自由がなく恵まれた環境だった。

そんな私は脱ゆとり世代だが、
いわゆる「ゆとり」の特徴に当てはまる人間だと
自負している

私のお父さんは凄く優しくて、
休日、私が目を覚まし、居間に行くと
「よう!ぐーたら女!ご飯何食べる?」とか言って
朝ご飯兼昼ごはんを作ってくれたり、
三姉妹の「アイス食べたい!」に応えて
良く買いに行ってくれた。

お酒は飲まず、趣味もこれと言ってなく
たまにパチンコに行って、
勝ったらお小遣いをくれて
家では野球観戦をするくらい。

お父さんは何が楽しくて生きてるのかなって 
幼いながら疑問だった。

これから先の選択に悩んでいて
参考にしようという思いで
お父さんに今の仕事に着いたきっかけとか
色々聞いてみた。

長男だから実家に留まるということで
行きたい学校はあったけど  
親のすすめで就職に直結した学校に行って
流れで今の職場に就職して
楽しくなくて2年目でやめたかったけど
(お母さんが言うには部署が合わずストレスで、
 まばらに十円ハゲが出来てた)
結婚して子供が生まれて
子供を育てる為に仕方なくそこで働いて
今は惰性で定年まで働くって
人生こんなもんだってさ....

お父さんの口から仕事の話を聞くのは
初めてで、

いつも優しくて
ヘラヘラして見えたお父さんから
出た言葉だったので衝撃的だった。

家族のために辛い顔見せず、
文句一つ言わず 今まで働いていた。

パパは何が楽しいの?って聞いた事が何回かあった。
毎回、「お前たちの成長笑」っておどけた返事だった。自分は「えーなにそれ!」って
からかってたけど、今になって思う。
本当に凄くて、誰よりもカッコいい。
最高のパパだと思う。


そんなお父さんを見ていると
お父さんは誠実だったけど
遊びで発散する人の気持ちも理解できる。
そうでもしないとやってられないんだなって。
「最近の若者は」っていう人の気持ちも理解できる。
そして、その場の感情で老害という言葉で済ませ、
自分の非を認めない若者はどうなんだろうか...?
と疑問も沸く。 


まだまだ未熟な自分は、

人生は輝くものなんだって
いつか幸せになるんだって

確信を持って夢を見ながらずっと生きてきたけれど
現実は違くて泥臭いんだとハッとした。

自分の正体の分からぬ不安や辛さは 
理想の高さから来ている。
ちょっとした幸せで十分な筈なのに 
SNSが身近になり
隣の芝が青すぎて、
麻痺をしてしまってるかも知れない。

そして
現状の自分とのギャップに苦しむ。
私は多くを望みすぎなんだと思う。

でも、お父さんには
「若いうちに夢を持つのは良い事だ」
「考えすぎるな」「なるようになるから大丈夫」
って言われた。

お父さんの長い経験から来る言葉を大事にしたい。

自分はポジティブで楽観的な人が羨ましい。
なんだか、現実を知ってショックを受けた。

何が正しいのか
何が幸せなのかわからないけど

この先
ずっと悩んで生きていく覚悟はできた。
その時は、お父さんの言葉を思い出したい。

そして、小さな幸せを大事にしていきたい。

無理難題だけど
皆んなが皆を思いやれる余裕のある世の中に
なって欲しい...

もし見ていて
思うことがあれば、
辛辣な意見でもなんでも
人生のアドバイスください