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山口県高泊小学校5.6年生のオンライン合同授業「しあわせってなに?」でオトナもワクワク!

7月16日に小学生向けのオンライン授業を行いました。一番驚いたことは、、、

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山陽小野田市立高泊小学校の日々の活動を紹介するblogはこちら

webページにblogにと、地方の公立小学校の情報開示もどんどん進んでいるんだと、とても驚いています。

実は、私たちの授業は最初は中高校生向けが一番良いだろう、と思いながら中高の先生方と授業の準備をしていたのです。が、日本全国の地方の中高で授業をしたいという相談をしていたところ、友人より「小学生でもいいですよね?」と連絡がありました。

最初は、「えっ!!小学生はきっと難しいに違いない。外国の話だし、横文字も出てくるし、ましてやまだ日本という国のことも学び途中だし、、、」と思いながらも、「いやいや待てよ。なんでも、小さいうちの方が頭も柔らかいし、思い込んでしまう前の方が良いのかもしれない。やってみよう!」ということで、先生方と一緒に授業を作ることになりました。しかし、一番私の印象に残ったのは、先生のこの言葉、「狭い世界しか知らない子どもたちに、広い世界を見せてあげたい」。授業がやりたくなってワクワクしてしまいました。

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ご存知のように国民幸福度調査では常時 TOP3 に入るデンマーク。子どもたちが「日本の生活を常識だと思ってしまうと視野が狭くなる」と思いながら、「デンマークと日本ではいろんな常識や生活の仕方、夏休みの長さ、学ぶ言語、昼と夜の長さ、、、、、、本当にいろんなものが違うんだ」という、違いを強調した授業をさせていただきました。クイズを入れたり、考えてもらったり。これは、どっちの国が良いとか悪いという話ではなく、日本人同士でも海外の人でも、同じこともあれば違うこともある、だから、自分がヒトと違っていても問題はないのだ、と子どもたちが思ってくれたらという思いが強くありました。

小5が1クラス、小6が2クラスの合計3クラスが各教室で授業を受けてくれました。教室が複数あることから、私たちもあっちの画面、こっちの画面をみながらの授業となりました。

事前課題として、自分自身と、家族・友達に「あなたにとってのしあわせは?」というインタビューをし、各自にタブレットで回答を入力してもらいました。それを、可視化したのがこちら。ワードクラウドと言いますが、高校1年生の情報の教科書に書いてあると知り、私もびっくりしました。(自分が企業で働いていた頃、これを利用していました。今は無料ツールになっていました。今回はユーザローカル社ワードクラウドサービスを利用しました。)

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デンマークの中学生が夏には「自宅に帰る時間が午後11時でも大丈夫。なぜなら、外はまだ夕方の明るさだから」という話では、「僕も午後11時まで外で遊びたい!」という子どもたちならではの意見もありました。好きなことができるなら、いつまででも遊びたいのは、大人も一緒かも!と私も思ったり。

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ワークショップでは「算数のドリルを複数人でやるとしたら、どんな良いことと悪いことがあると思いますか?」をグループで話し合ってもらいました。日本では算数ドリルは一人でするものなので、そんなタイトルで考えることに子どもたちはびっくり。「えーーーー」という表情から始まり、みんなが真剣に話し合いをしました。正解がないことにみんなは気がついたかな?そして、どんな答えがあったかな?

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ワークショップの仕上げは発表。画面を通して私たちに、みんなで話し合った結果をスピーチしてくれました。しかし、たくさんの子どもたちが発表したいと手をあげてくれて、全員に話をしてもらう時間がないため、そこはとても残念でした。発表したかったみなさん、ごめんなさい!

さて、小学生の授業がどうだったかというと、「言葉を簡単にすれば全く問題がなかった」という結論です。やはり子どもたちはすごい!振り返りのシートにもたくさんの意見を書いてくれていました。

最初は「デンマークってなんだろう?」「いったいどこだろう?」「なんでデンマークの話?」と思っていた子どもたちも、最後には「デンマークに行ってみたい」「世界中に行ってみたい」「いろんな国のことを知りたい」と、私たちが思っていた以上に、様々な興味を持ってくれたことを知りました。

子どもたちの興味に火がついた日だったと思います。本人の火が炎になったり、あるいは飛び火したりして、たくさんの子どもたちが、いろんなことをもっともっと知りたくなる授業をしたいと改めて思いました。

数日後に先生方との振り返りミーティングを行いました。先生方が初めてのオンライン授業でどんなに不安だったか、子どもたちが機械操作を手伝ってくれて驚いたこと、先生がデンマークに行きたくなったこと、子どもたちにもっとたくさんの知らない世界を見せてあげたいという思い、、、いろんなものが伝わってきました。自分たちの授業が先生方にも影響を与えていることもとても嬉しく感じました。

ご協力いただきました高泊小学校の先生方、地方の教育をよりよくしたいと思っていらっしゃるみなさま、本当にありがとうございました。子どもたちと一緒に未来にワクワクする時間を私たちも持つことができました。

さあ、次のワクワク授業の準備をしましょうか!自分が子どもの時に受けたかった授業をどんどん作っていこう!




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