老人ホームだって、自分の時間を楽しんだっていいじゃないか!?

今日は突然頭に浮かんだ『老人ホームだって、自分の時間を楽しんだっていいじゃないか!?』って話をします。

今日は僕の大好きな(目指す大人)の想像力みがき塾(2022.10.16)を視聴している。この中で、86歳の元経営者の話しは非常に面白かった。食事会をすると集まるのはほとんどが80代。みんな元気!自転車、水泳、など活発な話題がたくさんでるということだった。

この話を聞いて、違和感を覚えた。19年間介護の仕事をしてきたが、老人ホームでは施設が決められた時間で生活が流れていることが多い。それが当たり前になっている。

例えば、食事の時間は決まっていて、時間には食堂に起きれる人はみんな集合している。40人、50人と人数が多いところでは1時間以上前から起こされて車いすの上でなにもすることなく待っていることもある。入浴は週に2回、しかも自分が決めた時間ではなく、だいたいが施設が決めた時間である。事前に知らされることはなく、突然バイタル測定をして「お風呂に行くよ」なんて場面もたくさん見てきたし、私も同じことをしていた。「服がないから」と言われたら「準備してあるから…」と声をかけらる。そう、事前に職員が準備しているのだ。利用者には自分で服を選ぶという権利がない。

トイレについて、10年くらいことであるが、怒りしかなかった出来事があるのでかきたい。「トイレに行きたいです」と希望があったので、介助を行いトイレに行こうとすると先輩から「5分前に行ったばかりだから行かなくていいよ。次のトイレは○○時だから」と言われた。私はすでにトイレ内にいたのでそのまま介助を行ったところ、便通があったのだ。しかもこの話しには続きがあって、トイレを訴えた利用者はその後「なんでさっき座ったときにでなかったの」と言われていた。そのときには本当に嫌な気分になった。私は先輩にさすがに口答えは出来なかったので仲のよい上司に話をしたのを覚えている。

『老人ホームだって、自分の時間を楽しんだっていいじゃないか!?』これを実現するには、サービスを提供する側の意識が変わらないと難しいと思っている。だからこそ、私は介助者向けの教育が必要であると考える。いまは介護保険内でサービスを提供しているため、収入も上限があるが、よいサービスを提供したら付加価値としてお金をもらうシステムがあってもよいと考えている。こんな話をすると「福祉だから…」と声が聞こえてきそうだ(実際に聞こえた)が、私は『一緒に生活をデザインする』ことが仕事だと思ってる。少しづつではあるが介護の仕事の楽しさを発信して広めていきたい思います。

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