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そのサービスを毎日使っているか?実際に聞いてみよう

トレンドを読み解くのは難しいと思います。検索すると結構いろいろな情報が出てきますが、この先の動向を判断するために「ユーザーが毎日使っているかどうかを判断基準にする」を調べてみるという方法が有効です。つまり自分の身の回りのお客さんに聞いてみようというお話です。

トレンドを知るために、そのサービスを毎日使っているかどうかを聞いてみよう

いくつか例を出してみましょう。

例えば、アイフォンが出たばかりの時は、これが今後流行るかどうかは未知数でした。でも初期ユーザーは毎日使っていました。飽きて使わなくなるということがなく、ずっと触っている人も多かった状況でした。

一方でVRゴーグルはたまに使う程度でした。むしろ買って終わる人が多数を占めました。今後状況が変わるかもしれないですが、まだまだ広がらない、定着しないということになります。

既存のサービスでもどの程度使っているか聞くことは有効な手段

新しい価値を、先進ユーザーがどの程度定期的につかっているかをもとに、今後の流行り度合いや定着度合いを想像してみるという考え方は新規サービスだけではなく、既存のサービスの行く末を図る目的でも使える考え方です。

個人で貸倉庫を契約している人は多くはありません。また毎日通う人はほとんどいないでしょう。ですが、荷物は24時間365日ずっと置かれています。つまり毎日使われています。

R1という乳酸性飲料を毎日飲んでいる人は結構います。通勤経路にR1を飲んだ後に捨てている人がいてこんなに毎日飲んでるんだな、、、と感心した覚えがあります。(ごみは捨てないでほしいけど)

世の中の全体的なトレンドを語ってくれる人は多いですが、自分のお客さんのトレンドを把握して語ってくれる人は多くありません。自分なりに色々な兆しを感じているとは思うのですが、その中に、お客さんが毎日使っているものがなにかとかその傾向に変化があるかないかという観点を取り入れるのはおすすめです。

意思決定のためにお客さんの声を聴くということ

例えば自分のお客さんを増やすために、広告を打つとします。すべてのお客さん予備軍にきいて回ることができるのならそうするべきですが、そうできない場合は、いまいるお客さんに聞いて判断する方法をとるしかありません。

そんなときに、「Facebookがあまり使われなくなってきた」という話が出たとします。でも自分の周りのお客さんは、どうなんでしょうか。毎日使っているか、週に1,2回使っているか、月に1,2回使っているか。半年に一度も使わないのか。あるいはその傾向は増加傾向なのか、減少傾向なのか。ちゃんと調べてから判断した方がよいと思います。関係ができているお客さんに聞いてみると、案外気軽にこたえてくれます。

「社長、全然写真とか更新していないみたいですけど、Facebook使ってます?」

「うん。自分じゃ写真とか上げないよね。面倒だし。でも移動中とかメールチェックの合間に見ることはあるよ。ほら、メッセンジャーで昔の友達とかお客さんとつながっているから。」

「メール読んでます?」

「メールも読んでるけど、社内はスラック入れてから、だいぶメール減ったよね。」

ITの会社だったらスラックやチャットワークを導入している会社さんも多いです。ある程度規模が大きい会社さんはTeamsが多い印象もあります。営業会社やフィールドセールスが多い現場主体の会社は、LINEワークスが多いかもしれません。でもトップと話をサクサクすすめるにはFacebookがよい気もします。

多様な情報を精査することが大事。そのために仮説や聞く観点を明確に持とう

判断材料を広く集めると、逆に迷ってしまうほど情報が集まってきます。「どうやら意思決定層はいろいろなプラットフォームを使っているが、Facebookもまだまだ使っている」と単純化して意思決定をしていく方がよいような気もします。

小さく早く、仮説を回し続けるために、ネットでの情報や自分の意見だけではなく、実際に回りの人に聞くことが大事だというお話でした。




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