相手の心を動かすリーダーシップ研修#巻き込む力
「ヒトと組織は簡単には変わらないが絶対に変わる!」
トリプルバリューでは、インプットだけで終わるのではなく、行動変化にこだわった研修を実施しています。
医療機関で働くリーダーの方々に「最高のチームをつくる!相手の心を動かすリーダーシップ研修(全6回)」を受講いただくこととなりました。
リーダーが変われば会社や組織は変わる
まずはリーダーが意識を変え、思考を変え、行動を変え、結果を変える。
そのためには、情熱をもって、覚悟をもって、責任をもって、未来を変えていこうというマインドやスキルが必要です。
リーダーがチームメンバーの行動変容を考えるとき、最も大切なことの一つに「相手の心を動かす力」が求められます。
研修の第一回目は「巻き込む力」について実施いたしました。
管理職の役割とは
グループディスカッションで「管理者の役割とは」について考えていただきました。
・メンバーや他部署とのコミュニケーション力
・自分の想いや考えをきちんと伝えられること
・メンバーの気持ちの変化にも気づくこと
・問題解決力
・経営に関する数字の理解
皆さんが日ごろ管理者としての役割を意識して行動されていることを共有いただきました。
そんな中、受講者のお一人が、「自分たちは意識して行動しているけれど、部下はどう思っているのだろうか。この内容を部下たちに聞いてみたい」とおっしゃいました。
こちらについては、次回の研修までに自己評価と他者評価の診断を実施し、リーダーに求められる力についての現状を知り自己認識することで、自己課題と取組みを設定していきます。
リーダー次第でメンバーは変わる
人をワクワクさせ巻き込んでいくためには、リーダー自らがワクワクする必要があります。
チームとしてのビジョンや理想の状態を言葉だけでなく、イメージして映像化することで全体像が見えていきメンバーにも伝えやすくなります。
しかしながら、メンバーを動かすとき、いきなり全員が動き出すことはほとんどありません。
変化に抵抗をしめす方が大半なのではないでしょうか。
まずは、スタートダッシュをするためのファーストフォロワーを偶発的ではなく、健全な根回しで巻き込んでいく必要があります。
デレク・シヴァース TED2010「社会運動はどうやって起こすか」
デレク・シヴァース氏がTED(毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」を開催している営利団体)のプレゼンで、いかにしてリーダーが生まれ、社会が動いていくかを解説するのに使用した映像です。
映像の内容
1、 一人の男性が裸でデタラメに踊りはじめ、周りの人は笑ってみている
2、 一人のフォロワーが参加して、一緒に踊り始める
3、 そのフォロワーが最初の裸の男性と同じように踊って周りの人に見せる
4、 さらに二人目のフォロワーが加わることで、次々とほかの人も踊りだす
5、 このとき最初に踊りだした裸の男性は一緒に踊る人を対等に扱う。そして、フォロワーが次々と友達に声をかけていくことで、皆が一緒に踊りだす
6、 一人きりで踊っていた裸の男性を中心に、大勢の人間が加わり取り巻いていく。むしろ踊りに加わらないほうがバカにされそうな状態な勢いになる
このような状況を社会的なこととして捉えるとどうでしょうか。
とくにリーダーが勇気を持って立ち上がろうとするとき、周りから嘲笑され、冷ややかな目で眺めてバカにすらするかもしれません。
ところが、ファーストフォロワーが現れて思想が広がることで、次々と人が巻き込まれていきます。
デレク・シヴァース氏は「全員がリーダーになるべきだとよく言われるがそれは効果的ではない。本当にムーブメントを起こそうと思うならファーストフォロワーがリーダーについていくという気持ちを持ち、他の人たちにもその方法を示すこと。そして、彼のように一人裸で踊るタイプのリーダーは、最初の何人かのフォロワーを対等に扱う大切さを忘れてはいけない。」と言っています。
リーダーを生み出すのはフォロワーであり、リーダーだけが過大評価されるのではなく、フォロワーの存在の重要さに目を向けることも大切ということです。
巻き込む力
人はどのような人に巻き込まれるのでしょうか。
色々と条件はありますが、土台となるのは信頼ができるかどうかです。
チームに重要な心理的安全性の高い職場環境はリーダーに大きく左右されることが多いと思います。
メンバーひとりひとりが安心して、リスクある行動を取っても安全だと感じることができ、チャレンジして自分らしく働ける。そんなチームをつくれたら、働くことはもっと楽しくなり、人生をゆたかにしてくれることでしょう!
感想、気づき、学び(一部抜粋)
・部署での対立というものが、ネガティブなものだと思っていたが、意見の対立があるほうが、組織がよりよくなれるのだと学んだ。(意見を言い換える環境は強いんだということ)
・リーダーシップをとる立場でありながら、仕事が増えるにつれ、プレイヤーになってしまっていることに気づいた。以前はもう少し考える時間があった。その結果として苦手な人とコミュニケーションをとることを避けてしまっていた。自分の部署のスタッフにストーミング(対立)をうまく乗り越える力がある良い部署であることに気づいた。チャレンジも大好きなメンバー!自分は恵まれている!!
・巻き込むためには、まず自分が楽しそうにすること。一緒に実践してくれそうな2割のメンバーを巻き込むこと。そのあと、6割のメンバーがついてきてくれるように雰囲気作りをする。意見の対立が起こっても、同じ方向を向けるように諦めない。
・映像で見たひとりがやっていることを、二人、三人と増えたときに一気に増えていったのが印象的でした。二人になったときにやめないこと、やり続けることが大切だと学んだ。巻き込む力は、環境や場の質を高めることが大切で、場の質を高める仕掛けって何だろうと思いました。主任になって何から手をつけていいかわからなかったが、まず場の質を高める仕掛けについて考えていこうと思いました。
最後に・・・
次回の研修は、リーダー自身がしっかりと自己理解、自己分析を深めたうえで、キャリアビジョンを明確にして、具体的なアクションができるように考えていきます。
トリプルバリューでは、講義スタイルではなく、インプットとアウトプットを繰り返す中で、自ら気づき、考え、行動変化をうながす研修やワークショップを実施しています。
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
『もっとワクワークする世の中を!』
株式会社トリプルバリュー
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