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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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#地方創生

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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「聖地巡礼」的な「まちおこし」について考える

最近、重ための話題が続いたので、そしていま『虎に翼』の総括的なものを準備しているので、今…

宇野常寛
1か月前
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なぜ「意識の高い」地域おこし系プロジェクトは「空回り」しがちなのか

先日ある街おこし系の研究会のようなものに出席していたのだが、そこで行われた議論でちょっと…

宇野常寛
3か月前
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「東京という地方」の役割は「(まるで)日本ではない場所になる」ことではないかとい…

さて、昨日に引き続き「地方」について考えてみたい。僕は昨日述べたように都会のスローフード…

宇野常寛
4か月前
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「弱い自立」のほうが「ゆるい共同体」より、実はハードルが低いし、そして「生贄」も…

昨日は渋谷のヒカリエで「地方創生」をテーマにしたトークセッションに出演した。 僕の主張は…

宇野常寛
4か月前
58

地方は「都会のスローフード好き」のためのテーマパークをつくるよりも「平成」的なラ…

ここ数年、僕は都市開発や地方創生に関係する仕事が多い。2019年から参加したMSDと、その中間…

宇野常寛
4か月前
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久しぶりに訪れた石巻で「本当に必要だったのは〈復興〉ではなかったのではないか」と考えた話

 昨日は「楽天大学ラボ」の取材で、宮城県石巻市に行って来た。 詳細は来月に公開される動画を観てもらいたいのだけど、今日はその取材を通して、個人的に考えたことを書いてみたいと思う。  結論から述べると僕はこの取材を通して被災地に、というかこの国の地方に必要だったのは「復興」ではなかったと思っている。  これらの土地に(と、一緒くたにできないのはよく分かっているが)必要だったのはピカピカの復興祈念公園の整備でもなければ、復興予算や原発マネーで作り上げたテーマパーク的な観光施設

これからインフラも維持できない時代に「田舎で暮らす」ことのリスクは、やっぱり直視…

今日は能登の地震についてもう一度、というかこれを機会に「田舎で暮らす」というのはどういう…

宇野常寛
9か月前
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キラキラとした「地方創生」よりも「生き残りかた」を考えるほうが先なのではと思った…

僕はいま、熊本空港でこの文章を書いている。僕はいろいろあって地方創生の類を取材したり、視…

宇野常寛
10か月前
58

「万博リング」みたいなものは日本各地にあるので、しっかり吟味して(比喩的に)燃や…

僕の編集したムック『2020年代のまちづくり: 震災復興から地方創生へ、オリンピックからアフタ…

宇野常寛
10か月前
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いま必要なのは「地方創生仕分け」なのだと痛感した話

すっかりバタバタしてしまって告知が後回しになってしまったのだけど、来週(クリスマス前後)…

宇野常寛
10か月前
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都心のイノベイティブな「共創」空間も、地方「創生」の街おこしも大事だけれど、それ…

昨日はイタリアの公共団体 Future Food Instituteが、東京建物株式会社、Tokyo Food Institute…

宇野常寛
11か月前
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資本主義に疲れた現代人が「共同体」を求めてしまうのは、そもそも「物事(商品やサー…

先週末はPLANETSCLUBの教養講座を開催した。今回の講師は古舘恒介さん。『エネルギーをめぐる…

宇野常寛
11か月前
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これからの地方に必要なのは、「共同体」ではなく「社会」だという話

昨日は安宅和人さんの主催する『風の谷を創る』の会合に参加してきた。 この日の主な議題は秋学期から新しく参加してくれた学生さんたちの顔合わせと、各チャンクへの割り振りだったのだけど、少しだけ中期的な活動方針について話し合う時間があった。僕が担当しているのは全体デザインという、その名の通り運動全体のコンセプトを考え、統括するチャンクのメンターなのだけど、その立場から少し長めに話すことになった。 そこで話したのは要するに、僕たちが創る「風の谷」は「共同体」ではなく小さくてもいい