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何が食べたい?

元来、私は白米が大好きだ。

小学生の頃なんて、大根おろしをおかずにご飯を3杯おかわりしたくらいだし、トマトにステーキソースをかけてそれを乗っけて「トマト丼」とかいう創作どんぶりを作ってしまうくらいだ。

炭水化物と呼ばれる種類の主食の中では断トツで白米が大好きだった。

そんな私の食生活は、妊娠したことを機に一変した。

白米が、食べられなくなったのである。

妊娠したら誰もが通過するであろう「つわり」。
私は今まさしくこのつわりに悩まされている。

と、大げさに書いているものの、どうやら私のつわりはまだ軽いほうらしい。ひどい人は起き上がることもできず、食べ物を食べることもできず、なんとか食べても戻してしまう(お食事中の方、申し訳ございません)くらいだそうだ。

私は今のところそこまでのつわりはなく、食べた後に多少「う~ん…ちょっときもちわるい」となることはあっても、先に書いたようなことはない。

でも、この食べるものが非常に難しいのだ。

自分的に食べたい!と思っていざ食べてみると、おなかの子が嫌いだったのか分からないが途端に受け付けなくなったりする。

もうだめだ、今日は食べるの止めようと思い23時頃。お腹がすきすぎて気持ち悪くなり、夫に急ぎりんごを切ってもらいかぶりつく。

こんなことをやっている。

もはや、自分が食べたいのかおなかの子が欲しがっているのか、おなかすいているのかそうでもないのか、何が何やら分からない状態になってくるのだ。

食べる量が少なくても多くても体調が悪くなるため、なんとも加減が難しい。

こんな毎日を過ごしていて、今ほんとうに心から思っていることは、

「妊婦さん、ママさん、すごすぎる…!」

である。もちろん妊婦さんやママさんをサポートしている家族もすごいと思うし、私自身本当にお世話になっている。

しかし、突如として自分の身に訪れたこの複雑な状況に耐え続け、そして乗り越えていく妊婦さんやママさんを尊敬せずにはいられない。

人類は太古の昔からこんなことを繰り返してきたのかと思うと、人類がここまで進化してきたことにすら、私は壮大な喜びと驚きに打ち震えてしまうのだ。

…という、突然壮大なテーマになってしまったが、とにもかくにも、私は当面の間じぶんの体にこう問い続けるだろう。

「何が食べたい?」

とりあえず今日は、ネギがたっぷり入ったうどんかな。

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