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【心スポ探索体験記】大洞光輪公園墓地(通称:外人墓地)〜前編〜

こんばんは!
今回は、前回ご紹介した岐阜県の心霊スポット「大洞光輪公園墓地」通称”外人墓地”に実際に訪れた時の体験談を記したいと思います。
大洞光輪公園墓地に関する情報は前回投稿(以下)をご覧ください。

時間は夜10時ごろ。7月とはいえまだ梅雨明け前ということもあり、湿気が少し体にまとわりついてくる。今夜は雨が降るのかもしれない。

岐阜市街地から車を走らせ、住宅地を抜けて隣町の関市に向けて山間部に入ったころ。右手に広がる水田に向けてハンドルを切ると目の前に外人墓地の北側通用門があった。車を正面に停めてエンジンを切り、ルームランプがゆっくりと消えた。目の前に広がる霊園と背後の水田がぼんやりと暗闇の中に広がっている。人生で初めて一人で夜に心霊スポットを訪れていることに改めて気付かされる。怖い。遠くに見える住宅の灯りが恋しく感じた。

車を出ると虫の音が鳴り響いている。少し心が落ち着く気がした。事前にホームセンターで購入した懐中電灯を点ける。出発前に自宅の駐車場で点けた時には十分明るいと感じたが、周囲に街灯も何もない闇の中だと心許ない気がしてならない。足元はしっかりと照らせるが、5mほど先までしかカメラには映らないからだ。

ピピピピピピピ

Goproの電源を入れて、いざ通用門から霊園に足を踏み入れた。今日の目的地は霊園内にある外人墓地エリア。そこにあるとされる巨大な十字架だ。触ると祟られると言われているがその噂は本当なのか?ひとまずその十字架をカメラに収めようと思う。
霊園内は車一台が通れるほどの一本道が続いており、その脇にアルファベットや数字で区分けされた墓地が広がっている。道はゆるやかに登っており、振り返ると遠くに住宅や道路が見える。自分が懐中電灯を照らして霊園を探索していることが誰かに気づかれるのでは?もしかすると通報されるのでは?恥ずかしさと焦りが入り混じった気持ちの中で歩を進める。

霊園内に再び視線を戻すと暗闇に広がる夥しい数の墓石。これほどまでに広い霊園に立ち入ったこともなければ夜の墓地に訪れるのも初めてだった。恐怖からか、緊張からか自然と身が縮まる。少し背中も丸くなっていただろうか。それでも、しっかりと霊園の様子を撮影しなければという初心者ながらYouTuberとしての使命感からゆっくりとした足取りを心がける。(しかし、懐中電灯の灯りが弱すぎて、残念ながら広い霊園の全貌を映せていない)

しばらく進んだところで立て看板が現れた。それは霊園の地図だった。アルファベットと数字で区分けされた各エリアが示されている。事前に調べた外人墓地エリアは「A-4」。実は、ここまで歩いてきた道中にあった分かれ道の先がそのエリアだということがわかった。なんだ、意外と近いじゃないか。下り坂を降りているだけでなく、目的地が近いこともあり、心と足が早まる。

「出口」

先ほど行かなかった分かれ道には「出口」という立て看板があった。この出口と書かれた先に「A-4」エリアがあるという。分かれ道の先はこれまで歩いてきた道とは違って木々に覆われている。雰囲気が少し変わった気がした。初めての心霊スポット探索はまもなく目的地を迎える。
(続く)

TAQ

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