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【Marche Interview #02】「週一回の私の楽しみ!」と言ってくれるヒルズマルシェの常連のお客様にインタビュー

 マルシェインタビュー編お二人目は、ヒルズマルシェのお客様です。主催者や出店者の声を聞く機会は多いと思いますが、マルシェに足しげく通ってくださるお客様にとってマルシェとはどんな場所なのでしょうか?今回インタビューさせていだたいたお客様は、会場から徒歩10分ぐらいの所に住まれている20代の女性です。兼業農家の子どもとして、スーパーの野菜の美味しさが分からずにいた中で、ヒルズマルシェと出会い、マルシェの醍醐味であるコミュニケーションという部分でも楽しみながら、大好きなお店で毎週買い物をしてくださっている方のインタビューです。(一個人の為、ネット上では名前は控えております)

土曜日にヒルズマルシェで食材を買う、日常へ

 ヒルズマルシェに来るようになったのは、埼玉県出身で、結婚してから近所に引っ越してきたのがきっかけですね。ただ、最初に来ることになったきっかけははっきりと覚えてないですが、2012年頃からきていると思います。何かのきっかけでアークヒルズに来て、知ったんだと思います。引っ越して当初は東京ミッドタウンのプレッセによく買い物に行ってましたが、高いわりに感動する程美味しいわけでも無かったですね。私の実家は兼業農家なんですよ。新鮮な状態で収穫してもってきてすぐに食べることをしていたので、スーパーで買う野菜があんまり美味しくないなと思ってました。高校3年間は八百屋でもバイトをしてたのもあり、梱包されている野菜に違和感ももってました。
 それからヒルズマルシェに一回来るようになってからは、旅行とかに行かない限り毎週来ています。生活の一部になっていて、土曜日が一番楽しみです。ここにきて野菜を買いだめして、金曜日までに使い切るというのが一週間のサイクルです。マルシェで買うことが出来ない、もやしや豆腐・納豆などは買いますが、それ以外、野菜などはここ以外ではほとんど買うことはないです。隣の福島屋でたまにお刺身など買ったりもします。

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"美味しさ"と"会話"がマルシェの魅力

 マルシェは常に旬の食材が買えるますし、それで季節を感じることもできますよね。会話して買い物するのも楽しいですし、出店者の皆さんが気さくなので、毎週来ていると仲良くなりますし、家族構成とか込み入った話まで聞いたりします。(今日のインタビューで伺うまで)お名前を知らない方が多かったですが、顔を見たら声をかけてくれるのも嬉しいですね。
 さがみこ有機畑さんが一番お気に入りのお店ですが、ドレッシングをかけないでオリーブオイルと塩をかけて食べるのを推奨してくれるなど、ここで野菜の本来の美味しい食べ方を教えてもらった気がします。人参とかも本当に美味しいですし、一番美味しいと思ったのはブルーベリーですね。食べ方もちゃんと説明してくれるのも嬉しいです。他のお客さんとの会話も聞きながら情報がシェアされていくこともありますね。一度、バイトする?と誘われたこともありました(笑)体調を崩されて来られなくなった時は心配して電話もしましたよ。
 個人的には、週末は主人がだいたい出かけているので、会話をするのはマルシェぐらいかもしれないですね(笑)だからとてもありがたいです。

食材購入はマルシェを中心に店舗や他マルシェも

 マルシェで購入する時にはルーティンがあります。お花を最初にチェックして、さがみこ有機畑さんに行き、何かが来てないと何で来てないのかと事務局に聞き、といった感じです(笑)。調味料は東京胡麻産業さんで揃うものは醤油や酢など一通り買ってます。戸辺農園さんはパクチーがある時は買いますし、とさ笑店さんも好きですし、小坂農園さんも好きでよくお話はします。MARCOMAR JAPONさんのオリーブオイルを月1本消費してるんですが、一か月以上出店が無い時があって、困るということになって送りますねとなったので、足りなくなったら電話して送ってもらっています。その時、お支払は事務局にお渡しして払ってもらったりしています。オリーブオイルは知り合いにも好きな方がいて代わりに買ってあげたりもしています。
 ただ、食品を買いに来ているので、雑貨のお店はあんまり見ることは無いですね。フィットネスクラブがアークヒルズにあった時は、野菜を買って荷物を事務局へ預けてからそこで運動してまた受け取って帰るというのがルーティンでした。

ヒルズマルシェでは、お客様向けサービスの1つとして購入された荷物のお預かりサービスをしております

 アークヒルズにある店舗では、成城石井はマルシェに来るときもよく使いますしマルシェが無い時も買い物に来たりします。以前あったAux Bacchanalesは大好きでしたし、新しく入ったTHE CITY BAKERYも好きでパンを買っています。住んでいるエリアの周りにそれほど買い物が出来る場所が無いんですよね。
 ここに出ていない店舗で、東京スパイスハウスさんのスパイスを購入したいので、スパイスが無くなったら青山ファーマーズマーケットに買いに行きますが、それ以外のマルシェとかには特にいかないですね。
(スパイスの話が出たので、インタビュー #01のSeasning Labのことを聞いたら全く知らなかったようで、インタビュー後にお繋ぎしたら、同じ埼玉県出身ということもあり会話も盛り上がって新しい出会いとなりました※下記写真)

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つながる、キャッシュレス、遊びに行くという次へ

-ヒルズマルシェに対して何か要望がありませんかと伺いましたー
 ヒルズマルシェは私にとって凄く充実していますし、週1回の私の楽しみなので、無くなったら本当に困ります。
 他のお客様とマルシェを通じて知り合いができたりとかはないのですが、いつも同じようにマルシェに来られている素敵な女性がいたりして、そうした方とつながるきっかけとかがあると嬉しいなと思います。また、行けたことはないのですが、出店者の方から遊びにおいでよと誘ってもらうこともあるのですが、それも実現できていませんので機会があればそうしたこともしてみたいです。

ヒルズマルシェでは、お客様が出店者の所へ遊びに行ったり、逆に出店者がお客様の所へ伺い食事をしたりするということも自発的な活動として、頻繁に行われているようです。

 要望としては1つあります。電子マネーがマルシェで使えると嬉しいです。ほとんどのお店が現金のみなので、鵜殿シトラスファームさん(こちらの出店者インタビューは書籍に掲載)がPayPayを導入されていたので使いましたが、感動しました。マルシェで買いたいと思っても手持ちの現金が無くなってしまったので買うのをあきらめたことは度々あります。キャッシュレス化が進めばもっと気軽に買えるようになるので、進めてほしいですね。

~インタビュー終えて~
 実は、私も今回の書籍執筆までこうしてお客様にちゃんとしたインタビューをしたことがありませんでした。顔を合わせたり、挨拶をしたりするお客様はおりますが、改めてマルシェにどんな魅力を感じてどのように使っていただけているのかを聞くことはマルシェの運営に置いて非常に重要だなと感じました。書籍『マルシェのつくり方、使い方』でも別のお客様のインタビューを掲載しておりますが、毎週のライフスタイルとしてマルシェに行くことが決まっているという方がいるということは自信にもつながりました。一方でお客様に一様に言われるのは、もっと多くの方に知ってもらえるといいですねということ。こうしてマルシェをライフスタイルとして楽しんでくださっているお客様をもっと増やしていき、マルシェを日常化させていけるよう運営者としても努力をし続けなくてはいけないと思いました。

■書籍では他のお客さまの声も掲載中!
 『マルシェのつくり方、使い方: 運営者・出店者のための教科書』
 (※Amazonのページへとびます)

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