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「はたらく」とは?

当社の営業部は毎日、営業本部のホールで朝礼を行います。朝から元気のない日もあれば、元気な日もあります。それは人だから仕方のないことだと思います。しかし、営業というのはお客様の窓口であり、会社の顔として、全員の代表者として外部の方々(お客様や業者様など)とお会いする部門です。当社には9つの部門がありますが、その9つの部門の方達のお給料を全て稼ぎ出さなくてはならない、いわば会社の中心部門の一つなのです。

私たちは、そういう大切な部門である、会社の顔となる部門である、という認識を持っていれば、当然、朝礼から仕事が始まるので、プロフェッショナルとして切り替えなくてはならないのです。お客様からお給料の源泉となる商品の対価をいただくのであれば、対応はプロフェッショナルでなければなりません。

皆さんもきっと、お店などに買い物に行った時に、元気で明るい対応の良い店員さんと元気のない対応の悪い店員さんが居た時、どちらの店員さんから買いたいですか?きっと元気で明るい対応の良い店員さんから商品を買いたいですよね?それと同じです。会社と取引のあるお客様も、きっと対応が良くて元気な営業マンから商品を買いたいはずなのです。それなのに、朝から元気がなくズーンとした空気感で始まる朝礼をしている日があるのです。

もし自分が買い物に行き、暗くて元気のない対応をされれば嫌な気分になって、場合によっては怒りという感情が生まれ、お店を出ていくかもしれません。なのに自分はそういう人と同じ感じで仕事をしていても気づかないのです。こんなおかしい事ありますか?ないですよね?お客様はいつ来られるかわからないのです、なので、いつ来られても元気満タンで対応するために朝からスイッチを切り替えなくては良い営業マンとは言えないと思います。

営業というプロ意識を持っていれば、今日1日活動するスタートである朝礼ほど大切にしなくてはならないのです。仕事が始まり、給与が発生するのだから当然のことです。なので朝礼の時から元気がない人、声が出ない人は、営業としてのプロ意識が欠けている人だと思い、いつも感じながら見ています。じーっと眺めて、スイッチ入れてあげないとな!と思ってます。

そして、そういう人がいる時は、逆に朝から自らが元気よく声を出し、しっかりと長めに話すようにしています。朝から寝起きのような声ではいけませんよね。自分たちは今からお客様との対応を始めるのだ、という意識を朝礼の時から持ち、表現するのがプロだと思います。

さて、今回はそんなプロ意識のお話ですが、先日の朝礼が始まる前に、玄関にあるスリッパは歪んで置いてある、ゴミは落ちている、そんな状況で朝礼が始まりました。みんな視野が狭いのです。
視野の広さは「意識の差」でしかありません。今、お客様が会社に来られるかもしれない?という予測を朝から意識して持っていれば、そんな違和感など簡単に気づくのです。

ただ単に会社に来て仕事をしている人と、お客様が今日も来られる、しっかりと切り替えて対応しよう、と思っている人とでは、大きな意識の差があり、視野の広さが変わってくるのです。意識の差は視野の広さの差です。そして視野が広くても動かない人もいます。気づいていても動かない、そんな人は仕事の成果が出せない人です。

視野が広く、そして行動できる人は他の方と更に「成果」で大きな差を広げていくのです。そして仕事の結果にも差が生まれ、周囲からの信頼や評価を得ていくのです。世の中の皆さんに知ってほしいのは、作業をするのと働くのは全く違うということです。

はたらくの語源は、「側(はた)を楽にする」と言われています。誰かのために役に立ちたい、誰かの困りごとを解消してあげたい、という利他の思いが「はたらく」という言葉を作り出したのです。お客様のために役立ちたいと思う意識、その意識を持つことこそが視野を広げていくのです。そして日常生活での視野が広がると、仕事でも気付かなかったことが見えるようになってくるのです。要は意識の差ですね。

ただ単に作業をすることは「はたらく」とは言いません。誰かの役に立ちたい、自分たちの仕事は◯◯の役に立っている、そういうプロ意識の欠落している人はきっと誰も幸せにできていないのだと思います。「はたらく」とは誰かのためにすることです。自分のためではありません。だからこそ辛い時も当然あるのです。

その辛い時に自分優先する利己的な部分をどれだけ抑えられるか?我慢できるか?それが成長のための一歩であり、将来の自分のための一歩なのだと思います。はたらく、言葉として簡単に出せますが、意味を深く知ると「はたらく」ことができているか?と自問自答しなくては行けないと思います。

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