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【徒然なるままに】#113 デニス・ウォーターマン

英ドラマ「New Tricks」で知った俳優、デニス・ウォーターマンの歌手としての一面について思うところを書きました。

探偵や警察、またはある機関が捜査するタイプのドラマをよく見る。
そんな中、イギリスのドラマ「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」を見ていたら、オススメで出てきたのが「ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜」だった。3人の退職した元刑事たちと、それを取り仕切る警視がUCOS(ユーコス)という新設部署で未解決事件を解決していくというドラマなのだが、これが面白く、今現在も見ているところだ。
先日亡くなったデニス・ウォーターマンはジェリーという元刑事の役で、3度離婚しているけれども、元結婚相手と子供たちとの関係は良好であり、皆が一斉に集うという場面もドラマ内に出てきて(こういったシーンがいくつかあって思わず笑ってしまうのだが)、デニスさん自身の実生活がどうやらそんな感じだったらしいので、その事実を脚本に組み込んだのだろうと推測する。彼は昔から「ロンドン特捜隊スウィーニー」や「Minder」というドラマで有名人だったようなので、彼の実生活はイギリスでは有名な話なのかもしれない。

このドラマの主題歌「It's Alright, It's Okay」が小気味好くてドラマにもすごく合っている。曲も歌声も雰囲気があって気に入っていたのだが、ある日、歌声がジェリーの声に似ているなと思ったら、なんとデニス・ウォーターマン自身が歌っていることがわかった(クレジットには出ているのですが、細かい字だったので、ちゃんと見ていなかったのでした)。
ジェリーはヘビー・スモーカーで歯に衣着せぬ言動をするが憎めない、というタイプのキャラクターだ。ドラマに出ている他のキャラクターも含めて、なんとなく親近感を持っていた自分は、手始めにデニス・ウォーターマンのことを調べ始めた。すると、過去にも、自分が出演したドラマの主題歌を歌っていたことがわかった。しかも、アルバムもあることがわかり、いろいろと検索をしたのでした。

今現在簡単に手に入るのは、「Minder」というドラマの主題歌「I Could Be So Good For You」ぐらいだが、YouTubeでいくつか聴くことができる。中古品であれば、DiscogなどにLPも出品されているので、海外からではあるが取り寄せることも可能のようだ。
ドラマで知ってから聴いているということもあり、どうしてもニュー・トリックスのジェリーを重ねてしまうから、そういったある種の贔屓目(?)があるのかもしれないが、彼の歌声を自分はとても気に入っている。

It's Alright, It's Okay. New Tricks Theme


Wasn't Love Strong Enough(アルバム:「So Good For You」に収録)


I Could Be So Good For You. So Good For You(アルバム:「So Good For You」に収録。現在、配信サービスでも手に入ります)

他にもいろいろありましたが、ご興味ある方はYouTubeなどで是非検索してみてください(トップの画像はwikipediaからのスクリーンショットです)。

日本語の記事では亡くなった経緯がよくわからなかったのですが、英語の記事に、彼は肺がんを患っていて、ここ2、3年は本当にかなり具合が悪かったようですが(この辺りもヘビー・スモーカーのジェリーを重ねてしまいます)、最後は現在の結婚相手の方に慰められながら、週末に静かに息を引き取ったということです。

ご冥福をお祈りいたします。

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