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【徒然なるままに】#37

 来年2月8日に行うライブでは、自分の曲ばかりでも何なので、カバー曲も何曲か演奏予定なのだが、予め考えたものが、たまに演奏する馴染みのある曲が多めだったこともあり、他に何かないかフルートの近藤さんに相談したところ、ピアソラはどうか、という話になった。いろいろ話し合ったところ、フルートとピアノのデュオでやることになった。ちなみに有名すぎるリベルタンゴではない、他の曲を今回は取り上げた(その曲も十二分に有名だと思うが)。
 ピアソラはタンゴ奏者として活動していたが、クラシックの作曲を勉強するべく、パリに留学している。その際に師事した作曲家(ナディア・ブーランジェ)から、タンゴがピアソラの原点だと言われ、それから新しいタンゴを模索した。クラシックの奏者が演奏することが度々あるが、ピアソラ自身の編曲によるものは少ない。今回カバーする楽曲もいろんな編曲がある。つまり、雰囲気を壊さなけば、ある程度編曲をすることも可能なので、近藤さんが持っていた譜面を元に、ピアノ部分は編曲しなおすことにした。
 四拍子の中でダタタダタタダタというアクセントが特徴的な楽曲なので、その感じは当然残し、自分が演奏に没入できるようなものを目指す。簡単なアレンジだと物足りなくなるが、ノリが重要な楽曲なので、そこを一番重視する。
 ピアソラを最初に聴いたのは大学に入ってからで、たしか練習塔の打楽器部屋だったと思う。ただ、生演奏ではなくCDでだった。それまでに聴いたことのないカッコ良さと情熱を合わせ持った音楽は心に刻まれた。伝統の流れのもとに、新しい音楽が作れるという事実に感動したのだった。
#日記 #ブログ #アレンジ #ピアソラ

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