分かってるの、に。
お弁当についた輪ゴム。
片方を外せば、もう片方を外す時、
手にバチンッと来ることは想像できた。
なのに、思考は停止し、いつのまにか
片方の輪ゴムを外していた。そして、もう片方に手を添えていて、予想通りバチンッ!
分かっていたのに、ね。
こういうこと、たまにある。
そこに置いたら 落ちるよね。とか、
今、横になったら 寝ちゃうよね。とか、
意味もなくおしゃれとかしたら 苦しいよね。とか、
分かってるのにね。
でもちょっと、期待しちゃうんだ。
いつもと違う、何かが起きないかな、なんて。
本当はさ、輪ゴム飛ばしとかして、
くしゃっと笑う 無邪気でかわいい女の子
になりたい。
輪ゴム飛ばせないけど、ね。
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