ズボラなAIイラストが身近になってきた

あなたはAI画像生成機能を使っていますか？

先日町で見かけたローカルのミュージカルの
チラシがAI画像で作れれていたと後から知って
ビックリしました。

こんな風に身近なところでAI画像が使われ出したとは！

AI画像作成はなんら難しいことはないので、
絵心がなくても誰でもキーワードを利用して
秒でしかも無料で作ることができます。

普及しないはずがないのです。

しかしながら、こうしたAI画像の普及ももちろん
いいことばかりではありません。

AI生成画像によって、著作権を無視した画像、不正確な画像、
フェイク画像が増えてきたと言われています。

AI ポスター

AI画像で作られたポスター

例えば前述のこのポスターですが、
私は正直気が付きませんでしたが、

知合いの歴史と戦闘機が好きな友人に
このポスターを見せてイベントを教えたところ、
みるみる顔が曇ってきました。

「どうしたの？
なんか気に入らないことでもあるの？」

と聞くと

「このポスターの戦闘機の絵、メチャメチャ！
明らかにこのポスターはAI画像生成で作ってる。」

と言って本来のこの飛行機の画像を
検索して見せてくれました。

Canada Aviation and Space Museum　からお借りしています

間違い探し風に探してみると

・マークが違う
・翼の支えがない
・プロペラがない
・車輪が一つしかない

というAIで作成ならではお粗末な絵になっています。

スタイルに第2次世界大戦時のポスター風を
AIに指示してると思うので、
全体の雰囲気はまとまっています。
ポスターだから写実的に正確に描く必要もないのだから、
別に問題はないじゃないか、と言うこともできます。

でも改めてみると安上がりすぎて、
パッションも感じなければ
告知しているミュージカルへの期待も下がります。

私が秒殺で出したAI画像の方がよくない？

AIはストック情報から画像を合成するだけなので、
間違った情報が大量にあればそれを参考にするでしょう。

必ずしも正しいものを選んで作るわけでもありません。

AIを使って画像を作った本人も
AIが作ったものを検証できる能力がなければ、
AIが実在しない奇妙なものを作っていても
気が付かないのです。

最近では私はグーグルで調べるときにも気になります。

画像検索するときに
出てきた画像がリアルな写真（正確）なのか、
それとも何かのAI加工された実在しないものなのか、
信頼性が気になります。

以前はそんなこと気にしてませんでした。

先日もフェイスブック上で
ネオンが明るく怪しげでいて都会的な日本の夜の繁華街
の写真にイイネが大量についていて、

私のカナダ人の知人も
「💕💕💕ここに絶対行ってみたい！」

とコメントを残していたので
私は思わずそのコメントに

「似たような感じはあっても
この町はないよ。この画像は加工されてる」

と付け加えたことがあります。

この画像の作り手は Japan とだけ書いて
何も説明していませんしね。
見る側の誤解など気にしないのです。
アートであれば誤解も関係ないし。

AI で私でも秒で作れる謎の東京

フェイクもリアルの一部

現代は情報過多な時代。

フェイクもリアルも混在してるし、
そもそも何がフェイクで何がリアルか
もよくわからない時代です。

フェイクなことも、
よりリアルっぽくなって
リアルな生活の一部になります。

AIグラビアアイドルの恋人にいろんなコスプレを
してもらって毎日会話楽しむ、なんてことも可能です。

AI 美女（架空）私でも作れる美女。

楽しいフェイクで癒される、それは全然アリだと思います。

でも事実は事実として必要です。

東京に遊びに行きたいと思って東京を調べたら、
ファンタジー東京ばっかり出てきたら困るんです。

全世界で流行っているベッドバク（南京虫）を
調べたら、あり得ない環境にいる
なんちゃってベットバク画像がでてきたら混乱します。

最終何を信じるかは個人で判断する必要があります。

信頼性の高いソースにアクセスできるかも重要です。

ファクトチェック的な機能は
益々重要になってくるでしょうね。

どんどん便利になっていくのか、
複雑になっていくだけなのか、
わかりませんが、
人が生きやすくなるための
AI開発や利用を進めて欲しいですね。

※1年前に書いたAIの画像生成について書いたnote.↓
1年前と比較しても
みんなが使用することによってデータ量が増えたのか、
精度や表現力が飛躍的に増している感がします。