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Apexの競技シーンとPad/キーマウについて②

以前Apexの競技シーンにおけるPad/キーマウの比率について記事にしましたが、プロリーグが始まり、現状がどうなったか改めて調査しました。

■前回の振り返り

以前に、Apexの競技シーンにおけるPad/キーマウの比率を紹介しました。記事を記載した時は、チャンピオンシップ出場者について調査しました。その時のPad比率は22%で、思っていたよりは多くはない・・・っていう印象でした。

■プレシーズン予選におけるPadチームの躍進

今回のプロリーグ開催にあたり、プレシーズン予選という、招待チーム以外の出場チームの枠をめぐる戦いがありました。プレシーズン予選は招待20チーム以外の大会なので、競技シーン歴の浅いまだ伸びしろのあるチームも含まれています。そのプレシーズン予選(Day1〜Day4)では3Padチームの躍進が目立ちました。
各日の優勝チームを見てみると、
Day1優勝(catJAM)・・・Pad1,キーマウ2
Day2優勝(FC)・・・Pad3
Day3優勝(BAKAGAKI)・・・Pad1,キーマウ2
Day4優勝(UC)・・・Pad3
なんと12人中8人がPadでした。驚異の66%

■Pad選手どのくらいいるのか?

調査対象は、Liquipediaに記載されているプロリーグ1の出場者122名(※リザーブの記載があるチームはリザーブ含む)です。
各選手のクリップなどの視点を調べて、Pad/キーマウを集計したところ、Pad比率は27.9%でした。前回調査の22%よりは増加傾向にありますが、思っていたよりは多くない、という感触でしょうか。

キーマウ&Pad比率-3

APAC Northの特徴として、韓国人選手が多く活躍しています。韓国人選手は全員キーマウなので、韓国人選手を除いた比率を確認します(出場者122名のうち、韓国人選手は25名です)。韓国人選手を除いたPad比率は35.1%でした。

キーマウ&Pad比率(韓国勢除く)

日本人選手は3人に1人がPadということで、チームに1人はPad時代っという感じでしょうか。
前述ではプレシーズン予選でPadチームの躍進に触れましたが、昔から競技シーンで活躍していた選手たちもまだまだ現役で活躍しており、Padとキーマウの融合したチームがこれからも増えていくのかと思います。

■Pad転向する選手はいるのか?

配信者の中には、Padでの初心者プレイを企画として配信している人がいますが、競技シーンの選手たちのPad転向はあるのでしょうか。
チャンピオンシップ後に、NAの選手を中心に、ハイブリッド(Padとキーマウ両方使うこと)が話題になりました。しかし、マッチ中は同一デバイスを利用すること、がルールとして定められたため、ハイブリットは禁止になりました。
そんな中でNAではキーマウからPadに転向した選手がいます。
Spacestation Gamingに所属するFrexs選手は、チャンピオンシップまでの大会はキーマウで、プロリーグはPadで出場しています。
キーマウで出場したチャンピオンシップで5位と好成績を収めましたが、Padで出場しているプロリーグもDay2終了時点で1位と好調です。
日本では過去にLuster7のZiun選手が精神的な問題からキーマウからPadに転向し、Pad転向後も大会に出場し結果を残していたケースがありましたが、あまりPad転向の話は聞かないです。
他のゲームのことを考えたり、選手寿命に対する成熟にかかる時間を考えると、転向はなかなか難しいのかもしれないですね。

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