シュタイナーは、人の体を次の3分節に分けて捉えています。

●頭・感覚神経系 (頭部)
●循環器・呼吸器系(胸部)
●四肢・代謝系(腹部以下)


これらの3分節は歯の中にも存在するとされていて、それぞれ

前歯 → 頭・感覚神経系  
   (食べものをかむことができるかどうかを瞬時に確認する)
小臼歯 → リズム系(循環器・呼吸器系)
    (舌の運動と協調して、咀嚼のリズムを司る)
大臼歯 → 四肢・代謝系(下腹部以下)
   (食べものを小さく咀嚼して唾液と共に消化を開始する)

にあたるとしています。

前歯で噛み切れる硬さかどうかを測り、小臼歯でリズミカルに砕いて味を
判断し、大臼歯ですりつぶして飲み込む準備を整えます。

口と歯は外界に向けられた感覚の極みとしてはたらき、取り込むべきものを判断しているのですね。

また、生体は4つの構成要素(肉体・エーテル体・感情体・自我)からなるともしており、これらが正常に機能している状態こそ、精神的にも肉体的にも満たされた状態であるとしているのです。

幼少期の食事は、生涯にわたりこれらを正しくはたらかせるための基礎となる大切な部分です。

幼少期は、周囲の大人が与える環境を真似していく力がとても強く現れる時期です。

「大人の食事のまね」をして、子供の体は作られていきます。

「生涯にわたる心身ともの健康」、その手助けをしてあげられるのはまさに今、幼少期の他にはありません。

気負わずに楽しみながら、自分の体も健康になる、作り替える!という意識で子供の食事と向き合うと、新たな未来が待っています。

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