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「身土不二」という言葉を聞いたことがるかもしれません。

食養生では、これは『体と土とは一つである』とし、人間が足で歩ける身近なところ(三里四方、四里四方)で育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方です。

この考え方に合わせると、いくら体に良いと言ってもタロイモが主食の南方(パプアニューギニアなど)の方々が緑黄色野菜などを食べることは、決して健康にいいとは言えないということです。

体質や環境があって、その次に「食」があり、自分を作る食事は生まれ育った場所からの恵みだということですね。

体質は、ミネラルやビタミンなどによって作られ、体格は三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)によって作られるとされています。

なんでも食べられる現代の子供たちは、体格は良くても体質が弱い子が増えているように思われます。
(アトピーや喘息などの疾患が増えていることにも現れています)

強い体質を作るためには、「身土不二」の考え方に基づいた食材を選ぶことがとても大切になるのです。

また、日本には四季があり季節に応じて、

「春は山菜などの苦味のものを、夏はさっぱりとした酢の物などを、秋には冬に向けて締まりを良くするために辛いもので体を引き締めて、冬には滋養と潤いのための油分を多く摂る」

といった昔からの体を整えるための知恵もあります。

これらをうまく活用し、スムーズな体のはたらきをサポートしていきましょう。

【 野菜のフォルム~それだけで美しい調べ 】

実は、シュタイナー理論の3分節は、野菜にも当てはまります。

野菜では、
「根」が頭部・感覚神経系、(根っこは神経ネットワークに類似する)
「葉や茎」が循環器・呼吸器系
「花や実」が四肢・代謝系

に該当するとしています。この調和の取れた野菜を食事としていただくことは、そのまま私たちの体のリズムを作ってれるのです。

シュタイナー学園の幼児部、「ほしの子」では、穀類を使ったおやつを先生と子ども達が一緒に作ります。



穀類は、曜日と関連があり、私たちの体づくり(体質と体格)に欠かせないものなのです。
*シュタイナーが提唱している食事とは一部異なります。

毎週同じ曜日に、同じ穀類を使っておやつを作る。
ここにも、子どもたちの体を支える食事とリズムがあるのですね。



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