シュタイナーは、食事には、大きく4つのはたらきがあるとしています。
ひとつは、「生命を維持するための栄養素としての機能的な働き」、そして、「正しい味覚を育てること」、「生命体を正しく機能させるためのもの」、最後は、「摂取本能を正しく保つ」というものです。
特に、あらゆるものが手に入る現代では、摂取本能がコントロールできずに、肥満や糖尿病などの生活習慣、摂食障害などの精神疾患を患う人が増えています。
幼少期の正しい食事は、子供時代だけではなく、大人になってからの病気の予防にもなるのです。
反対に言えば、幼少期に正しい食事(体が本来求める食事)ができていないと戻る場所がなく、あふれる「美味しそうなもの」に心も体も翻弄される人生を歩むことになるのです。
親が子供に贈ることができる最高のプレゼントは「健康」です。
その種を蒔き始めるのが、「離乳」の時期だと言えるでしょう。
【シュタイナーの説く食事の4つのはたらき】
①健康を作る(栄養素となる機能的な部分)
②健康に良いものを美味しいと感じる味覚を育てる(健康にいいからといって無理して食べるのではなく、喜びを感じて食べる)
③正しい食事は、「生命体」を正しく活発にする
④食物の摂取本能を守る:食べ物には依存性がある(カフェイン、白砂糖など)が、本能が正しく働けばとりすぎないようにコントロールできる。
〜続く〜
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