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僕なりの「装い」

オシャレにあまり関心がない。

20前後のころは少しだけオシャレが好きで、それこそ原宿や表参道に通ってオシャレな人を見て真似していた("雑誌を飛び出たフィールドワーク"と呼んでいました)。

それっぽく流行りの服を着ていた当時、なんどかストリートスナップに撮られた記憶があるが、22歳ごろから服装にほとんど興味がなくなってしまった。だんだんとシンプルになり、DJごっこをしはじめてからはオーバーサイズのズボンを履いたりとちょっとだけストリートよりになった。


まったくの無頓着ではないけど、とりあえずシンプルにTシャツ着てダボついたズボンを履いておけばダイジョブだろうというくらいの感覚。実家に眠っている、親父が30代前半の頃に着ていたトレーナーやズボンを引っ張り出して90sファッションとして着ていたのが、唯一のこだわりくらいか。


とにかく、あんまりこだわりがなかったのだが、Wasei Salonに入ってから少し変わりました。

Wasei Salonメンバーはオシャレな人が多い。モテたいがための軟派なオシャレではなく、自分がこだわりを持っているものを身にまとう、美意識ある装いなのだ。「なぜその服を身にまとっているか」を説明できる彼らが、それがすごくかっこよかった。要するに、生き方にこだわりがあるのだ。


僕もオシャレをしたい、納得できるものを身にまといたいと、改めて思うようになった。が、特に目指したいファッション像もなかったので、友人がオススメしている服や、作っている服を着ることにした。


これが最高に気持ちよかった。


Wasei Salon関係でお世話になっている友人の松尾さん(@m2aow)のファッションレーベル「Ithe」のシャツは、自分が買った服で最も気分が高まる服になった。



尊敬する鳥井さんからいただいた「Ithe」のおさがりを着ると発奮するし他人に見て欲しくなる。(ここでの"おさがり"にネガティブな意味はまったくないです)


酔いどれの三浦からもらったマルダンマルジェラ?は、どこでどう着たらいいんだとビクビクしながらワクワクする服だ。マジむずい。ただクソ嬉しい。


イケてる同志の山脇くん、島田くんがつくる「EVERY DENIM」で買ったズボンは、到着が本当に待ち遠しい。早く履きたい。上にSUI SAI BASEのTシャツきて、SUI SAI BASEの店頭に立ちたい。(接客は苦手)

(EVERY DENIMのことはずーーーーっと知っていたしWasei Salonに入ってから山脇くん島田くんと話すようになったし何度も買おうかと思ったけど、やっぱり店頭販売で彼らの言葉を聞いてから買いたいと思っていたので、今回ようやく買うことができて本当に嬉しかった)


書いていて改めて感じたのだが、僕は自分が好きな人に関する服をまとうことが気持ちいいんだな。誤解を恐れずに言うと、今の僕は着るもの自体はなんでもいいのかもしれない。

好きな人が勧めてくれた、好きな人が作っている。好きな人のこだわりが表れているものを身の回りに置きたいんだなと。この延長に好きなブランドとかつくりとか、自分なりのこだわりが出てくるんだと思う。

服に限らず、本や映画、音楽についても同じことが言える。好きな人に勧めてもらったものは、喜んで取り入れる。そこに自分を乗せて、自分らしさとする。



僕の好きなHIPHOPには、サンプリング(引用)のカルチャーがある。原曲のトラックをアレンジして自分のリリックを乗せたり、他人のパンチラインを組み込んだりして、新しい自分の曲を作り上げる。

パクリではなく原曲へのリスペクト、原曲の魂を身にまとって自分を表現するのだ。


いまの僕の「装い」は、まさにそれだ。

尊敬する好きな人の想いを身にまとい、自分を乗せること。僕なりの「装い」だ。


これから地元の友人の結婚式、スーツの下に「Ithe」のシャツを着ている。僕なりに友人を最大限祝う気持ちを表したつもりだ。


みなさんいつもありがとうございます、山梨に向かう「かいじ」の中で少し酔いました。

ありがとうございます。本を読むのに使わせていただきます。