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三菱電機の経営戦略(2020年11月発表)

皆さん、こんにちは。
試しにnoteでもやってみるか~と思うやいなや、
気づいたら記事を書いていたRです。
#行動力がすさまじい

さて、記念すべき最初のテーマは

「三菱電機の経営戦略」です!

なんかよくCMで、杏さんと若林さん(オードリー)が家庭を演じていますね。
まあ家電のイメージが強いと思います。

というわけで、今回はそんな三菱電機の経営戦略資料
ざっくり、分かりやすく紹介していきたいと思います。

リンクはこちら↓

1.経営理念・方針・戦略

経営理念(資料上は企業理念と表現されている)は、下記です。

「三菱電機グループは、技術、サービス、創造力の向上を図り、
 活力とゆとりある社会の実現に貢献する」

「ゆとりある社会」っていいですよね。
それが時間的なゆとりなのか、金銭的なゆとりなのか。
少し温かみを感じます。

じゃあその理念を達成するための方針は何でしょうか。

主に4つの満足を提供すると記載されています。
①社会の満足→社会への貢献
②顧客の満足→良い製品・サービスの提供
③株主の満足→企業価値の向上
④従業員の満足→働きがいのある職場作り


企業価値の向上という意味だと、いかにお金を稼ぐか。
そして、将来に向けていかに効率よく投資が出来るか。
そこに重点を置いているように読み取れます。

じゃあその方針を達成するための戦略は、何でしょうか。
ここから、いよいよ具体化していきます。
#ここまでは、どの企業も言いそうなことでしたよね。

「多様化する社会課題の解決に向け100年培った経営基盤の強化に加え
事業モデルの変革により、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域において、グループ内外の力を結集した統合ソリューションを
提供する。」

ざっくり纏めます。

三菱電機には、100年培った顧客との繋がり、技術、人材、製品などの経営基盤があります。

これだけではなく、さらに事業モデルを変化させていくことで、
環境問題、快適な暮らしの提供、貧困・格差の解消などといった
あらゆる問題を解決していこう!って戦略になります。

じゃあ、その事業モデルの変革ってなんだ?って気になりますよね。

2.事業モデルの変革

そもそも三菱電機ってどんな事業(分野)があるのでしょうか。
基本的に家電のイメージしかないです。

ざっくり言うと、5種類あります。

・重電システム(発電所、鉄道会社に納める発電・変電関係のシステムとか)
・産業メカトロニクス(工場の自動化、ロボットとか)
・情報通信システム(人工衛星などの宇宙産業とか防衛システム)
・電子デバイス(半導体。スマホとかの中に入っている人間でいう脳の役割)
・家庭電器(みんなが知っているエアコンとか)

これらの経営基盤をまず強化します。
強化するために、設備投資を増やしたり、顧客のニーズを分析したり、
収益力を向上させていきます。

そしてモデル変革。気になったものを紹介していきます。

●全体

社長直轄組織「ビジネスイノベーション本部」を設立します。
社会問題を解決していくために、新規事業の創出を行うとのこと。
社長直轄組織ってなんか格好いいですね。

主要事業で投資するためのお金を稼いで、ここにつぎ込む。
そしてあらゆるデータを収集して社会問題の新たな解決策を考える。
そのような流れでしょうね。

●鉄道関係

事業でいうと、重電システムに分類されます。
鉄道関係のメンテナンスも主力事業の一つになります。

これまでは、安全性を保つために点検・検査などを定期的に行ってきました。

ただ、そもそもいつ壊れるか分からないので、定期的な点検というのは
非効率です。また、点検・検査をするのにも時間・労力がかかります。

それを解決するために、IoTを使います。
IoTとか難しいので簡単に説明します。

まず、インターネットとモノを結びつけます。
日常からモノに関する色々なデータを集めておきます。
すると、故障するパターンとかAIが学習するので、
なんか故障しそうだな~って時にシステムが教えてくれて、
すぐ故障の対応が出来ます。

つまり、わざわざ定期点検とかする必要もなくなりますね。
これが、ゆとりある社会ですね。

●エネルギー

今話題のCO2排出量に関係してきます。
日本は、2050年までに温室効果ガス排出ゼロと宣言しています。
かなり高い目標ですが...。

その実現の手助けをするために、自然エネルギーの導入を進めていきます。具体的には、自然に左右され電力供給が不安定になることを防ぐため、
充電するための蓄電池を導入するとか。

あとは、太陽光とか風力発電の導入を地方自治体と協力して進めていくとか。

原子力発電が導入しづらい今、このような自然エネルギーをいかに普及させていくか。そのために三菱電機は色々な開発を進めていきます。

3.その他の取り組み

●ESGに関する取り組み

ESGとは、環境(Environmennt)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の
頭文字を取って作られた言葉です。

これは、財務(決算)情報には表れないものですが、より良い経営を
している企業を表す指標です。

具体的には、環境問題、労働問題、法令順守などです。

そこで下記のような取り組みをしています。
・全ての従業員がいきいきと働ける環境を実現(在宅ワークなど)
・情報セキュリティの整備(文書管理の強化など)
・製品・サービス品質の向上(関連法規や要求仕様を満たす品質管理体制の強化など)

●経営数値

2020年度の業績数値見通しは下記の通りです。(2020年11月時点)
売上高:40,500億円(2019年:44,625億円)
営業利益:1,500億円(2019年:2,596億円)
営業利益率:3.7%(2019年:5.8%)

コロナの影響もあり、2019年よりもやや落ち込む見通しになっています。

●重点施策

不採算・低収益事業の見極めと高収益・育成事業への経営資源の配分を進めていくとのこと。

要するに、儲からない事業は切り捨てて、儲かる事業に投資していきます。多角的な事業を行っていますが選択と集中を行っていくとのこと。

日立金属を売却した日立製作所を同じ考えかもしれませんね。

4.まとめ

というわけで、家電だけ!ってイメージの三菱電機も色々やってましたね。
実際三菱電機に限らず、東芝や日立製作所などの総合電機メーカーは、
結構色々やっています。

ITやAIがコロナの影響もあり成長スピードが加速しているので、
今後いかに自分たちの製品に浸透させていくかが、課題になっていくと思います。

初投稿ながら、最後まで読んで頂きありがとうございました。

P.S 現在休職中なので、ブログ書いてます。心理学や生活習慣、読書レビューを書いてます。↓



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