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第15回 作り物のこと

皆様こんばんは!
なかなか寒さが本格化してきており、またオミクロンという新たな脅威まで出現してきましたがいかがお過ごしでしょうか?
能楽界は依然として平常時の時と変わらぬお部隊の数で演者からすれば一安心しているところであります!

さて今回からは囃子方のクールが終わり、能楽界ではもしかしたらあまり注目されない、しかしなくてはならない存在であります「作り物」についてであります。

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今回解説文を書いてくださったのは二度目の登場かと思います、シテ方の山田薫氏です。
なかなかに今回は着眼点が面白い動画、解説となっておりますので是非ともお買い求めいただきたく思います!

解説文



大阪若手能オンラインを御覧頂き誠にありがとうございます。
大阪若手能メンバー シテ方観世流 山田薫です。
さて、今回十五回目のアップとなりますが、皆様は能をみる際にどこに注目されてますか?
役者の演技はもちろん、能面や装束の美しさに?囃子の音楽性でしょうか?
それともシンプルに紋付姿のイケメンをお探しでしょうか・・・
能に限らず様々な演劇を鑑賞するとき、お客様各々がご自分のツボをお持ちかと思います。今述べたような要素に加え、「この作品のこのシーンをあの役者があの姿で」など、こだわりハマるほど皆様のツボはどんどんマニアックになることでしょう。そこで今回フォーカスするのは
『作り物』 能の舞台美術です。
能舞台には派手な背景や暗転もないのが基本です。しかしながら一切美術セットの力を借りないわけではありません。シンプルな舞台上だからこそ、オブジェのようにポンと佇む作り物は目を引くものがあります。それらは単なるセットではなく能の物語のキーマンでもあり、もう一人の主人公のような存在にもなり得ます。
そんな作り物。材料もいたってシンプル。そして制作スタッフは・・・我々シテ方です。役者と美術の掛け持ちです。そこには本来舞台上ではお見せすることのない工夫や苦労がございます。ではどのように作られるのか?今回お見せするのはほんの一部ですが、皆様の新たな能の刺激になればと存じます。どうぞ御覧ください

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今回の動画は個人的にもかなり面白いなぁと拝見させていただき思いました笑
囃子方もあまりここまでキチンと作り物が出来上がっていく様を見られるわけではないのでとても興味深いものでした!
上記以外にもさまざまな作り物が作られていきますので、是非とも動画を見ながら何がどのように作られていくのだろうか?という事も考えていただけましたらば更に面白いかと思います!
動画でも紹介されていましたが来たる1/30の若手能30回記念公演の際には最大難易度の道成寺の鐘が出てきますのでそちらも気になる方は会場でも見ていただけますと幸いです!


若手能HP
 つぼみから花へ大阪若手能ホームページ
http://osakawakatenoh.web.fc2.com
YouTubeチャンネル
https://youtube.com/channel/UCCpkyiNycp-0RSuf2Z-i5


以下動画となっております!
よろしくお願いいたします!

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