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「叱らない」指導

この度、『高学年児童こそ「叱らない」指導!』(学陽書房)が増刷となりました。3刷です。

この本が出たときは、「叱る」「叱らない」が話題となりました。この本は決して「叱ってはいけない」ということが書いてあるわけではありません。そんな二項対立で考えないことを書いています。

以下は、最後の方に書いたことです。

きっとこれからも「叱る」「叱らない」の論争は身のまわりで起きるでしょう。それは避けられないですが、「こうした論争に振り回されない自分」になることはできます。
 私は、「子どもたちの真の成長を支えるために何ができるか」「子どもが生きる学校をつくるために何ができるか」という問いを持っています。すごく抽象的な問いですよね。
 ただ、「真の成長とは何か」「支えるとは何か」「子どもが生きるとは何か」と更に細分化していくことができます。こうした、正解のない問いを考え続けることによって、自分の軸が生まれます。「叱る」「叱らない」をこえて、「本当によりよい指導や支援は何か」を追究するようになるでしょう。
 高学年の子どもたちへのよりよい指導や支援を追究する際に気づいたことは、他の学年の子どもたちへの指導や支援にも活かされます。私自身、これからも目の前の子どもたちの姿をもとにして、よりよい指導や支援を追究することを大切にしたいです。

若松(2022)『高学年児童こそ「叱らない」指導!』(学陽書房)

「本当によりよい指導や支援とは」と追究すること。試行錯誤すること。これにつきます。安易に「叱らない方がいいのよね」と指導放棄することではありません。

ボク自身、「叱ってよかった」という経験はあまりありません。それよりも、「そのことが起こる前にできたことやもっと適切な指導や支援、言葉かけがあったな」と思い返すことばかりです。ていねいにふり返ることで、「次はこうしよう」と考えることができます。

「叱らない」が目立ちますが、『「叱らない」指導』までセットで考えることを大切にしたいです。これからもよりよい指導や支援を追究し続けたいです。気張らずがんばります。


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