見出し画像

お金は「もらう」ものではなく「稼ぐ」もの

今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を毎週紹介しています!
↓↓

あなたは仕事をした評価として給料やバイト代を受け取る時に、「お金をもらう」と表現しますか? それとも「お金を稼ぐ」と表現しますか?

そんなのどちらでも同じではないか、と感じるかもしれません。

しかし、この二つの表現には、大きな違いがあります。

わたしは、お金は「もらう」ものではなく、「稼ぐ」ものだと考えて過ごしたほうが、毎日が充実すると信じています。

わたしがそのことを強烈に意識するようになったのは、高校を卒業して初めて就職した時でした。

当時の仕事は英会話の教材を一般家庭に売ることでした。

朝早くから夜遅くまでインターホンを鳴らし「英語の教材はいりませんか?」とお願いをする毎日が続きました。

しかし、休日も返上して一生懸命に働いても一件も売ることができませんでした。

「英語を話せない自分が、これを売ってもいいのか」という迷いがあったのかもしれません。

社会人になって初めての給料日、わたしは意気揚々と事務所に行きました。

当時お給料は手渡しする時代でした。

給料袋を他のスタッフたちが次々に受け取っていきます。

中には成績優秀で、封筒がパンパンになるほどの札束を渡されている人もいる中、わたしは心躍らせながら自分の名前が呼ばれるのを待っていました。

ところが、わたしの名前は呼ばれないまま、「以上! お前ら今日もガンガン契約取ってこいよ!」という声が響き渡り、みんなはサッととその場から立ち去っていきました。

どういうことかわからず呆然としていると「なんや、お前もはよ行け!」と、所長に声をかけられたので「あの、わたしの給料は……」と言うと、
「お前、契約ゼロやないか。契約取れてないのに給料あるわけないやろ」
と一蹴されてしまいました。

その会社は完全歩合制だったのです。

面接のときにそんな説明を受けた記憶がうっすらありましたが、社会人になったばかりで右も左もわからなかったわたしはその意味をわからず働いていたのです。

わたしは衝撃を受けました。

一カ月間、本当に一日も休まず働いて、まさか給料が貰えないとは想像もしていませんでした。

その後も、三カ月間頑張ってみましたが、契約も取れず自分には向いていないとわかったので退社することを決めました。

「お金って、言われた通り働けばもらえるものじゃないんだ」「働くからには稼がないといけないんだ」という意識が私の中に強烈に芽生えた瞬間でした。

その後働いた健康器具を販売する会社では、前の体験を活かし、言われた通りにただ動くのではなく、「どうすれば、稼ぎに繋げることができるだろう」と考えて、頭も身体もフル回転させるようにしました。

いろいろと工夫を積み重ねた結果、入社してしばらくすると営業成績トップを取ることができました。

言われた通りに働いて「お金はもらうもの」という意識のままだと、どうしても指示待ち人間になってしまいます。

しかし、「お金は稼ぐもの」という意識があると、「どうすればもっと良くなるだろう」「相手が望んでいることは何だろう」といった発想に繋がっていきます。

そうすると、次は創意工夫してみようと考えるようになり、その結果が出れば今度はやりがいが生まれます。

「言われた通りに働いてお金をもらおう」と思っていた時には、何だかつまらないと感じていたものが「お金は稼ぐものだ」と思って働くと、どんどん楽しくなってくるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?