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少しだけ差し込んだ光を追い求めて再び走ろうと思う。

ほんの数時間前いやなんなら昨日の夜から、俺は死のうと思ってた。

なぜなら、また辞めてしまうかもしれない状況ともう生きる価値がないと思ってしまったから。

でも、どうやって死のうかっていくら考えても思い浮かばなかった。

でもまあいいや、家出してやる。

そして、最後にやりたいことやって死んでやろうと思っていた。

だから会社や店長から連絡来ても返さなかった。

電源もオフにした。

マックに寄って朝マックに食べて、このままどうしようと考えてたら無意識にスマホの電源オンにしてしまった。

思わず嫌気が差してしまい、着信あっても無視しようとし、再び電源オフにしようした時だった。

メッセージが一通入っております。と通知がきていた。

どうせ、店長からだろうなぁと思いつつ見ると、なぜか副店長からだった。

副店長は女性で、俺に仕事教えてくれたり、時にアドバイスもくれたりする人だった。

こう書いてあった

副店長「おはよ!wakaran2929君大丈夫??昨日と今日来てないし、連絡ないけどなんかあった??なんか辛いことあったら連絡してね!」

はぁ…電源オンにしたのを俺は後悔していた。

これから死ぬやつにメッセージで揺さぶっても無駄だぞと返さないつもりでいた。

しかし、その一方で流石に連絡返さないのはまずいのでは?という気まずさもあった。

どうしようと挙げ句に悩んだ結果、返事だけはしとこうと至った。

俺「おはようございます。電話出れずにすいません。体調は悪くないですが、仕事場が辛くてしんどいです。」

するとすぐに返事がきた。

副店長「返事ありがとう!体調は悪くないならよかった!今私と電話できる??それともメッセージにする??」ときた

俺「電話は今したくないので、メッセージでお願いいたします。」

副店長「わかった!仕事内容で嫌なことあった??それとも人間関係かな??」

俺は悩んだ…

この現状を伝えるべきなのかと

俺は以前、本音を出すのはもうコリゴリだとnoteで書いた。

本音を言っても叶わないこともある。
それを観てきたからだ。
だからそれを抑えて生きてきた。

だからここで本音を出してもいいのかと悩んだ。

でも、逆に限界でもあった。
隠し続けてきてずっと背中に重いものを背負っていた。

そして何度もつぶれた。

だからもうこんな思いをしたくないと思って藁をすがる思いで気持ちを述べた。

俺「電話対応がしんどくて、場数を踏んでもやっぱり慣れなくてミスする度にまた指摘されるんじゃないかってネガティブになってしまいました。実は、ずっと言いづらかったんですけど、自分は左耳に難聴でして…難聴を言い訳にせず、頑張って電話慣れようとしたんですけど、ダメでした。どうして言ってくれなかったの??と思いますが、それは扱いづらい奴だとか引かれたりするんじゃないかって思って隠してました。」と

現状と隠してきた難聴のことを伝えました。

この瞬間、あ、多分引かれたなと覚悟しました。

もうそれで退職なら仕方ない。と腹を括った瞬間でもありました。

でも、副店長からきたのは予想外の内容でした。

副店長「片耳難聴なんだね!教えてくれてありがとう!電話対応なければ出勤できそうかな??私の姉も片耳難聴で、どれだけしんどいとか辛さとか分かってるつもりだけど、でも本人にしか分からない辛さやしんどさあるよね…電話以外でもみんなサポートしていくからね!」

続けて
「wakaran2929君がまだうちで働きたいならしっかりサポートするし、分からないこともや不安なこともあったら解決していきたい。でも、辞めるんだったらそれは寂しいけどしょうがないかなって思ってる。選択肢は沢山あるからね!」ときた。

正直内容を読んだとき、驚いたと同時に…

少しだけ…少しだけ

光が差し込んだ気がした。

正直に泣きそうになった。

そのとき、もう少しだけ生きようと思った。

俺は
「電話対応できないから退職しなきゃいけないかなと悩んでいた一方で、皆さんが仕事教えてくれるのでそれに一生懸命覚えようと頑張らなきゃなと思ってる自分もいて凄く葛藤してました。」

「でも、悩んでいた事情を話せて少しだけホッとしました。」

副店長「電話沢山とらせてしまってごめんね。電話以外にも仕事あるからそっちやってもらいたいし!明日からまたこれそう??」と聞かれたので

俺は
「明日出勤します!」と強く返信した。

振り替えるとやっぱり泣いてしまう。

数時間前、絶望していたのに今は少しだけ絶望の中にその光が差し込んでいた。

そして不思議と死にたいとかは消えていた。

明日行けるかな?とか微かな不安もあるけど

俺はキングダムの桓騎のセリフを改めて思い出した。

「心配すんな!全部うまくいく!」

そうだ。
光を追い求めて再び走ろう。

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