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わかおの日記198

先週随分と忙しかったので、久しぶりに昼過ぎまでゆっくりできた。昼は母親が取り憑かれたように通っているラーメン屋について行った。母は持ち前のコミュニケーション能力で、店主とすっかり仲良くなっており、味玉をサービスしてもらっていた。そして他に客がいなかったこともあってか、大人しい印象の店主と雑談までしていた。母はこういう時にぼくを置き去りにせずに、自然に会話に混ぜてくれる。おかげで近所の「ラーメンチョップ」の話に始まり、都内の美味しいラーメン店について情報交換することができた。知らない人に話しかけることというのは、本当にすごいことだと思う。自分なら例え百回同じラーメン店に通ったとしても、ただラーメンを食べて帰るだけだろうから。他人というのは、自分から関わりに行こうとしない限り、いつまで経ってもモブなのだ。そのことを痛感したが、人見知りは治りそうにない。

昼過ぎからインド哲学の授業を受けて、友達と水道橋のバッティングセンターに寄ってから、居酒屋に置いてきてしまった三味線を回収して帰った。久しぶりにじっくり友達と話したけれど、彼も彼で色々思い悩んでいるようだった。それに比べたら自分の悩みなんてちっぽけなものかもしれない、あるいはぼくが見て見ぬふりをしているだけなのかもしれないが。

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