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わかおの日記253

ここ数日は抜け殻のようになっていて、毎日ラーメンを食べては寝て、その間常にうっすら何か作らなくてはいけないだとか、こんな暮らしをしていて将来どうなってしまうのだろうかとかいう不安に苛まれているというお前はいったいどうしたいんだという精神状態なのである。

今日もそんな感じで、昼に作ったカレーを食べて、スパイスを控えめにしたせいか少し物足りない味なのにがっかりした。昨日2時間もかけて作った鶏がらスープは、カレーにしてしまうとすっかり存在感がなくなってしまい、あの2時間は一体何だったのだろうかという気持ちになった。しかし鶏がらを煮詰めたり、玉ねぎを炒めたりする間だけは俗世の煩悩から遠ざかることができるのも事実である。これらの作業はぼくにとって、ある種の瞑想なのだ。

午後もすることがなくて、なにもしていないと気が狂いそうになるので『バックトゥーザ・フューチャー』をネットフリックスで観た。バンドをやっている主人公が「才能がないと言われるのが怖い」からとレコード会社にデモテープを送るのを躊躇しているシーンで胸が痛んだ。もっと気軽に楽しもうと思っていたのに、思わぬところで不都合な現実を突きつけられてゲンナリした。

母親が50歳になったら記念にヌード写真を撮ろうかと真剣に相談してきて、本当に陽気な人だなと思った。

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