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文学部に生息

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    わかおが日々の出来事や思ったことを書き連ねる日記です。太宰治におれはなる!

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    令和の向田邦子、わかおによるエッセイ

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わかおの日記282

昨日国分寺のニューヨーク・デコで、2回阿波踊ったあと、テレビをつけると西武ライオンズの試合がやっていた。 西武新宿線沿線で生を受けた者として、今のライオンズの惨状は耐えがたい。1点のビハインドを覆すこともできず内野ゴロに倒れ、不甲斐なくてたまらんという顔をする源田を見ていると、こっちまで悲しくなる。 終わっていく、西武鉄道。老人しかいない、もはや老人すらいなくなりつつある小平駅や、画になる場所がないせいで小学生の版画みたいになっている西武柳沢駅の記念スタンプや、英語の発音

    • わかおの日記281

      朝からカレー屋。前ドイさんにラーメン二郎の話をしたことがあったのだが、それで興味を持ってくれたらしく二郎について色々聞かれた。 「昼に食べたら夕飯はいらないくらいお腹いっぱいになりますよ」 「あんまり食べるのが遅いと、帰れと言われます」 「でも残したら残したで、怒られます」 「ホンマ!?」 ぼくはすっかりそれが当たり前になっていたので、ドイさんが新鮮に驚いているのが面白かった。冷静に考えたら飲食店としてありえない態度ではある。 ちょうどよい忙しさで、くたびれつつ退勤。そ

      • わかおの日記280

        出席確認に返事をして早々に教室を立ち去り、田村くんとサイゼリアで今度やろうとしているポッドキャストの打ち合わせや小説の相談などをした。おかげさまで捗った。 彼女と飯を食ったり踊ったりしているときとか、こういうときしか楽しくない。楽しくないときに楽しい顔をできないから、東京には入れてもらえないのだろう。 座りながら話していても気が滅入るので、サイゼリアを出て虎ノ門のもうやんカレーまで歩き、カレーを食った後は東京駅まで歩いた。田村くんとはクネクネしながらずーっとおんなじ話をし

        • わかおの日記279

          風邪をひいた。季節の変わり目に風邪をひくのはありがちすぎてつまらない。それなら夏真っ盛りに風邪をひきたかった。 そのせいで、昨日今日と布団の上での生活を余儀なくされていたが、風邪の人間が享受できる娯楽といえば、せいぜいYouTubeの動画がいいとこで、それも長尺のものや内容がしっかりしているものは脳みそが疲れてしまうので見れず、1日8時間くらいショート動画を見る羽目になった。どうせ布団にいることしかできないのだから何をしたって一緒じゃないかと思うけれど、さすがに虚しかった。

        わかおの日記282

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        記事

          わかおの日記278

          昨日はカレー屋だった。春の陽気に釣られて人がやってきて、そしてサラダを頼んでゆく。サラダを頼む人は嫌いだ。サラダを頼まれると心がキュッとする。自分が生野菜を好まないから、それが好きな人のことも好きになれないし、仕事が増えるのが普通にムカつく。コーヒーとかチャイはまだ美味しいから腑に落ちる。腑に落ちないものを金のために作るのがムカつく。サラダを頼む人の顔が意地悪そうに見える。 それをドイさんに言ったら、「それは偏見やね!」と笑っていた。そんなドイさんも、開店前から抗議活動のよ

          わかおの日記278

          わかおの日記277

          何はともあれ新学期なので、キャンパスに行った。もう三田も3年目なので新鮮味はない。いつもと同じ駅。いつもと同じスーツの大人たち。いつもと同じ大学前の信号の混雑。 今日は彼女と一緒ではないため、童貞感丸出しでキャンパスを歩いていると、いつにもまして居心地が悪い。何だこの違和感は。 おれは最高学年なのだぞ!!1番偉いのだぞ!!チミたちのように週に4日も大学に通わなくて良い身分なのだぞ!!と思いながら、周りを見渡していると、違和感の正体がわかってきた。 春だからなのだろう。男

          わかおの日記277

          わかおの日記276

          普通の就活なんてハナからする気がないのだが、かといって普通の就活みたいなことをできるのも今のうちなので、安全圏(むしろ危険かもしれない)から必死な就活生を見物してやろうと思い、大学の生協がやっている合同面接会にオンラインで参加した。 口角を上げながら話す練習や、じっと座りカメラを見つめる練習などを人材派遣会社の人にさせられたあと、面接会がはじまる。 この人材派遣会社の人たちは面接のプロらしく、実際彼らの面接テクニックは半端ない。1度「それでは私が話してみますね、内容は適当

          わかおの日記276

          わかおの日記275

          昼過ぎ彼女が家に来て、チンしたファミマの冷凍まぜそばをかきこむと、すぐにリビングでズームの企業説明会を受けはじめた。 保険会社の説明会で、広報の人が「弊社では保険人(ほけんびと)という言葉を大事にしています」と熱弁していた。保険人(ほけんじん)と読んではいけないそうだ。社会人(しゃかいびと)、野球人(やきゅうびと)、巨人(きょびと)、芸能人(げいのうびと)……語呂が悪い。 終わって色々したあと、犬の散歩に行った。彼女はモチモチ文句を言いながらついてきたが、結局散歩が楽しく

          わかおの日記275

          わかおの日記274

          朝からカレー屋。書いて思ったが、朝からバイトしてる日記が多すぎると思う。なぜかバイトがあった日に日記を書きたくなるのだ。多分ちょっと疲れてる日のほうが筆が走るんだと思う。その理屈でいくとバイトの日以外は寝てるだけだから、春休みは最悪だ。 平日にしては客の勢いがよく、みんな馬鹿の一つ覚えみたいにコーヒーを頼むので、溺れそうになったが持ち前のインテリジェンスで乗り越え、パプリカの切り物をした上にサラダ用のレタスまで用意して退勤した。 彼女がロフトでコスメを漁っている間、カレー

          わかおの日記274

          わかおの日記273

          昨日はカレー屋が大混雑して、その後も彼女とカラオケに行ったり飲酒など。阿波踊りこそ踊らなかったが、全てを使い果たしてから寝たので、ぐっすり眠れて寝起きがよかった。 朝起きて間もなく騒音トラブル(弟のこと)と母親が家を出たので、午前中は自室にこもりレコーディングをした。その間父親はリビングで韓国ドラマを見ていた。 レコーディングを終え、お腹が空いたので冷蔵庫にあるもので適当に焼きうどんを作って父親と食べた。父親はビールを飲みながら韓国ドラマを見ていた。 腹を満たすと眠くな

          わかおの日記273

          わかおの日記272

          絶対に太った。絶対というのは、絶対かどうか確定していない時に使う言葉で、本当に太ったのならただ一言、太った。と潔く言えばいいのだが、少しの自尊心がそれを許せない。体が抱えきれる肉の量を少しオーバーしていて、その部分が歩くたびに揺れる。 なんで太ったのかというと、運動をせずに食べ過ぎたからで、運動をせずに食べ過ぎたのは彼女の誕生日で長野の松本に行ったからだ。ドーミーインでの朝食に始まり、昼飯、カフェでの糖分摂取、そしてディナー、酒、ということをしていたら当たり前のように太った

          わかおの日記272

          わかおの日記271

          起きて家庭教師に行った。今日が受験本番前最後で、最後になんかいいこと言って爪痕を残そうとしたのだが、なんとなくぼーっとしながらタバコを吸いつつ歩いていたら家に着いてしまい、なにも考え付かなかった。 まあよく勉強したので受かったっていいはずだと思う。自分は何にもしていないけれど、師匠か何かにでもなったような気持ちになっている。ベストキッドみたいに「イエス•センセイ‼️」と返事をさせればよかったと今になって後悔している。 その後ジム。調子が悪かったし、室内履きのつもりでズルし

          わかおの日記271

          わかおの日記270

          生活習慣が後ろ倒しになっていて、2時くらいにねて10時過ぎに目覚める暮らしをしていてよくない。 ジムに行った。胸筋のマシンの隣がジジババのダンスレッスン場で、今日は太極拳をやっていた。インストラクターの指示に合わせ、一斉に数十人の高齢者がおもむろにこっちを向くので、面白くて力が抜けそうになる。 彼女が友達とエアビをするというから、そこに顔を出した。彼女はぼくの友達と結構仲がいいので、その逆をしてみたいと思ったのだ。彼女以外の一軍慶應女子とまともに話をするのは初めてで、手汗

          わかおの日記270

          わかおの日記269

          彼女と一緒に授業を受けたあと、高円寺のラブホテルで阿波踊り(隠語)をした。阿波踊りをした後は「じゃぐら」で豚骨味噌ラーメンを食べるのがルーティンになりつつある。 2回も阿波踊りしたので結構クタクタで、ラーメンを食べた後ろくに口元を拭かなかったら、彼女に口の周りが汚いと怒られた。口の周りが汚いことから連鎖して、手の爪がいつも汚いことや、断りなくタバコを吸うことなども怒られた。 「そうちゃんは嫌なところが500個くらいあるけど、好きなところが600個くらいあるからギリギリ許せ

          わかおの日記269

          わかおの日記268

          ゆっくりめに起きて家庭教師をやりに行った。 勉強の合間に「高校に入ったらなにやりたい?」みたいな話になって、教え子はサッカー少年なので、てっきり高校でもサッカーをやるとばかり思っていのだが、彼は志望校のアメフト部にも惹かれているようだった。なんでアメフト?と聞くと、足が速いのを活かせると思うからと言われて、へーと思い、足には自信があるんだと聞いたら 「ぼく足は速いです」と、少しはにかんで彼は答えた。その無垢な自信に自分は気圧されて、本当に応援したくなった。 「ぼく現代文

          わかおの日記268

          わかおの日記267

          母親に連れられて脱毛に行った。これで「脱」デビューは、脱構築でもなく脱資本主義でもなく、脱毛ということになった。 だいたいぼくはどちらかといえば文化系だし、大して見た目にオスっぽいところもないのに(肩幅だけは無駄に広いが)、両の足に生い茂る毛だけは大したもので、夏になると短パンを履くのにも軽い罪悪感があった。 こんなナリで脱毛サロンに独りで突入するのはだいぶ勇気のいることだったので、親が連れて行ってくれてよかったと思う。 もう21年も生きているから、自分の行いのダサさを

          わかおの日記267