【雑でいいのだ!】 〜 スコーン作りが教えてくれた、肩の力の抜き方 〜
私は最近、スコーン作りにハマっている。
サクッとして、バターがふんわりと効いたスコーンをどうしても食べたい!!
そんな思いを叶えるべく、日々試行錯誤している。
使う材料は6つ。
薄力粉・砂糖・ベーキングパウダー・塩・バター・牛乳だ。
作り方はとっても簡単だ。
①まずは粉類を全てボウルに入れ、1cm角にカットしたバターを入れる。
②人差し指と親指を使ってバターを潰し、粉とバターを馴染ませていく。
③最後に冷えた牛乳をサッと入れて、生地をひとまとめにする。
④200℃に温めたオーブンで一気に焼いていく。
この4つの工程だけで、簡単に美味しいスコーンが出来るのだ。
完成品。
・・・思っていたのと違った。
これはこれで美味しいけど、サクッとしていないぞ。スコーンというより、なんかパンみたいではないか・・・。
原因を考えてみたけど分からなかった。うーむ、困った。
とりあえず、どうしてパンみたいになってしまったのか、Google先生に聞いてみることにした。
どうやら生地をまとめる時に、コネコネしすぎるのが良くないみたいだ。膨らみの原因である“グルテン”ができてしまうらしい。なんてこった。
そこで私はもう一度作り直すことにした。
使う材料と分量は一緒。
生地をまとめる時に、“コネすぎない”ように気をつけるだけ。
『コネないように、コネないように…』
と、怪しくぶつぶつ言いながら、牛乳を入れて慎重にまとめていった。
『生地は粉っぽいし、バターの粒が見えまくりだけど大丈夫だろうか…?』
不安になりながらも、200℃に温めたオーブンへGO。
するとどうだろうか。
パンではない!スコーンがおる!!
今まで作ってきたやつと見た目が全然違うではないか!!!
恐る恐る食べてみた。
う、うまい・・・!!!
生地はクリスピーみたいにさっくり。
中からはバターの香りがふんわりとする。
これこれ!私が食べたかったのはこのスコーンなのだ!!
(※その後、彼氏さんとあっという間に平らげてしまいました。笑 )
***
料理もお菓子も、丁寧に作れば何でも美味しくできるって思ってた。
だけどスコーンのように、むしろ“雑”に作る方が美味しくできるお菓子がある。
びっくりだった。面白すぎる。まさに目からウロコだった。
私は無意識のうちに完璧を求めすぎていたのかもしれない、と思った。
サックリとしたスコーンを作るために、私は最初、生地を薄く延ばして折りたためば出来る!と思っていた。
『丁寧こそ正義!!』みたいに、どこか思っていたのかもしれない。
しかし失敗した。
『こんな雑でいいの?!』と思うくらいのアバウトさが美味しいスコーンに辿り着いた。
『雑』に作るから、自分が考えていたものより美味しいスコーンが出来ると嬉しくなる。
『雑』に作るから、どんな完成品になっても『こんなものか~』と、楽に思える。
『雑』に作るから、どうしたらもっと美味しく出来るのかなって、ワクワクしてくる。
雑でいいのだ。それでいい気がする。
スコーンが教えてくれた雑にやることの大切さ。
私はこれからも雑に、日々試行錯誤していこうと思う。
ワカナドリ
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