見出し画像

イライラはエネルギーだ

水曜日、せっかくの早帰りなのにイライラしていた。理由はいろいろある。
前日、理不尽に怒られたことにまだ整理がついていなかったから、怒った張本人がイライラを引きずっていてその空気感が伝染してしまったから、いつもの早帰りデーはと違い、周りに帰る気配がまったく見当たらなかったから。

いいや!私は帰ってやる!
だって、朝から決まっていたことだもの。
この時間に向けて帰れるよう調整していたし、残りの仕事は、コーヒーボトルを洗うことくらい。みんなにつきあって残業する必要はないや。

後輩に「帰っていいからね、私は帰る」と3回声をかけ、それでも帰りにくそうだったので率先して退社した。
「おつかれさまでしたー!」

しっかし、イライラしている。
駅までバスで30分。どうしようかな。
今日はスポーツジムに行くつもりだった。
けど、今はなんだか頭を使いたい。
「あの人のこういうところが好きじゃない」「私のこういうところは改善した方がよかったな」「私にできることはなさそうだったけど、みんなまだ残ってるのかな」
考える力が、言葉にする力が溢れている。

まだ17時半か。なんでもできる。
そうだ、本屋へいこう!

-------------------

福岡で最大級の本屋へ到着。
何を読もうかな。うーん!好きなこと!
デザイン、色彩、チョコレート。

ふと、翌朝の勉強会のことを思い出した。
始業開始後すぐ、朝の貴重な10分間に部署の違う9人が集まる。しかし、それはいつもふわふわした雰囲気で行われる。
私はそれが好きではなかった。せっかく貴重な時間をつくって、部署も経験も年次も違う者同士で集まるなら、よかったなって思える時間にしようよ!

明日は、ちょっと違う。そんな私が初めて、この勉強会をとりしきる。かつて、その会で分からないことを尋ねられた際に「この会の意義が分かりません!」と啖呵を切ったことのある私が、初めて主導するのだ。
先輩たちが「時間をつくってよかったな」と思える会にしたい。2年目の私が話せることってなんだろう。熱量を持って話せることってなんだろう。

…そして、iDeCoにたどり着いた。

"個人型確定拠出型年金、通称iDeCo(イデコ)"

ざっくり言うと、国の年金なんてあてにしないで、自分の老後のお金は自分で積み立てていきましょう!その代わり、税金優遇してあげるから!という日本の制度。

どうしてiDeCoを調べてみようと思ったのか、その理由は3つある。

1.自分のマネープランのため
ずっと、いい制度だよなあと思ってはいたけれど、始めるべきか、始めるならいつがいいのかそのタイミングを迷っていたから。

2.自分の営業知識のため
銀行員の私。今月の推進は"積立"である。しかし、私はまだ実績0件!2年目とはいえ、支店でただ一人、ファイナンシャル・プランニング技能士2級を保有しているのに!期待だけはされているのに!それを活かせていない悔しさと先輩たちへの後ろめたさがあったから。

3.先輩たちの需要のため
前期も今期も、iDeCoに関しては獲得件数0件(こんなこと言ったら怒られるかな)。そこまで詳しくないだろうし、ファーストペンギンになりたいだろうし、これなら私でも話せそうだから。

さて、気づいたら、1時間半で10数冊。集中して、本や雑誌を読み漁っていた。
どれもじっくり読んだわけではない。1冊1冊は流し読みでも、10冊も読めば共通して書かれているエッセンスがわかる。一回読んだだけじゃ分からないことも、10回読めば染み付いてくる。
このエッセンスが分かってくれば、著者ごとの視点の違いに気づくようになるし、豆知識にもいちいち驚いて納得して、感情を乗せて、心で覚えられる。

これで、明日の勉強会は大丈夫。
そう思えたから、本屋を出た。

なんだかんだ、今日はいい日だった。
昨日の自分より前に進めた。
イライラはエネルギーだ。
イライラしてて、よかったー!

いつもご一読、ありがとうございます。 だいすきなプリンが食べられるよう、応援よろしくお願いします。