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一人でいることは悪いことなのか?

孤独、
寂しい、
淋しい
という言葉を見て何を想像しますか?

恐らく、
ネガティブなイメージを持たれる方が
多いと思います。

それでは、英語ではどうでしょうか?

Loneliness vs Solitude

孤独を英訳するときによく用いられる言葉に、

LonelinessとSolitudeがあります。

Lonelinessは日本語の孤独に近く、
一人でいることのネガティブな面を表現する言葉ですが、
Solitudeは逆にポジティブな面を表現する言葉です。

こう説明すると、
個人主義が強い英語圏の人は一人でいることを
肯定的に捉えている人が多いんだろうなと思われると思います。

でも、二つの言葉があるからと言って、
英語圏のすべての人が、
「一人でいること」に対して、
中立的な見方をしているというわけではありません。

孤食と個食

実は私以前、一人で食事をすること(個食)について日本とオーストラリアで聞き取り調査をしたことがあり、両国の参加者から個食のポジティブな面とネガティブな面を両方のデータが集めました。

この論文を発表したとき、
特にアメリカ、ヨーロッパ、韓国の読者からの反響がありました。

恐らく、今まで個食のポジティブな側面を考慮した調査が
今までなかったことが大きかったからだと考えています。

それだけ一人で食事をすることに罪悪感を感じる人は、
英語圏、欧米諸国、韓国では実はたくさんいます。

日本には立ち食いそば屋など、
一人で簡単に食事ができるお店が
昔からありましたし、
気軽に個食ができるお店は
ここ10年で増えました。

タイでも日本食レストランにはだいたい、
おひとり様席があり、
多くのタイ人のお客さんが
一人で食事をしています。

一人でいることの意味は変わる

また、インターネットの発達で、
人と人とのコミュニケーションも変わり、
一人でいることの意味も
どんどん変化してきています。

家族や友達の中にいても、
どこか寂しさを感じたり、
満たされない人もいます。

一人でいても、
誰かと深くつながっている人もいます。

ただ誰かと一緒にいるよりも、
心からつながることに
価値を見出す方も多いのではないでしょうか?

このように社会や文化の中で作られた観念は
どんどん変わっていくので、
古い観念に惑わされず、
自分が心地よい時間を
選ぶのはどうでしょうか?

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