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【掌編小説】晴れのち島流し

【掌編小説】晴れのち島流し

 青い海、寄せては返す波、南国を感じさせるヤシの緑、カモメの間の抜けた鳴き声、この優雅な絶海の孤島にただひとり、たたずむ青年がいる。
その青年は、さんさんと照りつける日差しの中、水平線を孤独に眺めて何を思っているのだろうか。多分、思ったより紫外線って痛いなとか1円にもならない感想を述べていることであろう。何せその青年は身につけていた全ての衣服を剥がれているのだから。そして何を隠そう、何も隠していな

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