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カイロで頚椎損傷し「障害者」になったシングルマザーが、それでも「生きづらさを感じない」理由

ある日、整体で カイロプラクティック 施術を首に受けた瞬間、下半身が動がなくなり救急車で運ばれたーー。健康になるために訪れた整体で障害を持つ身になるなんて、誰も想像もしないだろう。そんな衝撃的な経験をした #石川悧々 (いしかわ・りり)さんは以来、歩行が困難になり、移動の際は車椅子を利用する生活を続けている。

健常者と障害者、どちらの経験も持つ石川さんは、障害の有無や性的指向・年齢などにかかわらず、誰もが一緒に楽しめるイベントを開催するバリアフリー社会人サークル「 #colors 」を2014年に立ち上げた。コロナ禍が訪れる2019年まで、colorsは東京・西蒲田にあるシェアハウスで毎月10本ものイベントを開催していた。

重度知的障害者の青年げんちゃん、脳性麻痺のデリヘル嬢Mayumiさん、義足シンガーのマイキーさん、難病を患いながら百人一首に曲をつけて動画配信するジョプリン氏、ガイドヘルパー/ヒップホップダンサーのアライさんら、ここに集う人々は非常に個性的だ。そんな彼らのありのままの姿を1年半かけて捉えたドキュメンタリー映画『ラプソディ オブcolors』(佐藤隆之監督)が5月29日に公開される。

「障害者となっても“生きづらさ”は感じない」と、ポジティブなオーラを放つ石川さん。SNSで「生きづらい」という言葉が溢れる現代において、彼女の明るさ、強さはいったいどこからくるのか。今回、石川さんに話を聞くことができた。

コピーライト:映画『 #ラプソディオブcolors

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83603?imp=0

【取材後記】

石川さんはパッとその場を明るくするようなポジティブなオーラに包まれた方であった。これほどのエネルギーを発していた女性に会ったのは『37セカンズ』のHIKARI監督以来だ。本作は、後半で驚きの展開へと進む。#障害者の別れ や性はこれまで描かれてこなかったように思う。佐藤監督も撮影中、colorsのシェアハウスの一員になったような感じになり、撮影せずに酔っ払って、皆に「あ~あ、今撮ればよかったのにねー」などと笑われていたらしい。そんな監督だったからこそ、偽りのない瞬間をカメラに収めることが出来たのだと思う。ぜひ今週末に映画館へ訪れてほしい。




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