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子供たちに良いものを見て・聴いてもらいたい

最近、子供舞踊塾の活動に加えて
若手アーティストプロジェクトや絵画作品展など
音楽や美術など様々な方向から
子供たちの芸術体験にアプローチしようと試みています。

プロジェクトの名前を並べてみると
なんだか小難しくなってしまいますが
私の想いは至ってシンプルに

子供たちに良いものを見て・聴いてもらいたい

今日はそんな私の想いをつぶやいたまとめです。

・最初はわからないし飽きちゃうかも

先日、無事に
第1回 あしたのためのコンサート
を無事に終えることができました。

25歳 同世代のアーティストとして今回ゲストでお迎えしたお二人

ヴァイオリニスト 松本シオン さん
ピアニスト 松本せいら さん

お客様の層を思い浮かべつつ
コンサートの曲目を相談する時
3人でなんとなく一致した考え方がありました。

【子供たち 大歓迎!】
【年齢制限もなくていいし、赤ちゃんもOK】
【曲の途中で入退室があってもOK】

けれども...
【子供向けの曲に寄せようとしない!】

これは、ある意味チャレンジ笑

子供たちが大勢来てくれるならば、
小さい子供たちも理解しやすい曲を選んだ方が無難かもしれない。

けれども、そうじゃない空間作りにこだわりました。(おそらく今後もそのスタンスです)

子供たちは、自分たちがまだ馴染みのない
本格派の演目を間のあたりにすると

「これはなんだろう??」
「???」


そんな気分になることもあるかと思います。
もしかすると途中で飽きちゃうかもしれません。

(とはいえ先日のコンサートも、
みんなじーーっと見ていてくれました。嬉しかったなぁ)

私たちがなぜ、子供向けに寄せない演目選びにこだわったのか?↓

・「空間」にいるだけで経験が染み込む

音楽も、絵画も、日本舞踊も
はじめは難しくて「?」でも

長きにわたって受け継がれている作品のある
「空間」のなかにいてほしい

そんな想いが理由です。

仮にその場で、ぼーっと他のことを考えながら音楽や踊りを見ていたとしても
空間に浸ることだけで、その子供たちの身体には何かしら染み込んでいくと信じています。

どうしてクラシックや古典舞踊が
長きにわたって受け継がれているんだろう?

私も勉強中の身なので、明確な答えは出せませんが
必ず理由がある、美しい理由がある
そんなふうに考えています。

私も勉強しながら、今できる精一杯を尽くして
そして古典作品に敬意を持って空間を作ることで
子供たちと一緒に
古典に浸る時間を提案・共有する気持ちでいます。

・わかこの幼少期経験
歌舞伎座や国立劇場を1人でぶらり旅

父の仕事で、私は幼稚園生の頃から
歌舞伎座や国立劇場、劇場や楽屋に入らせてもらうことがよくありました。

幼い自分にとっては、
お芝居も何を言っているのか
この曲はどんな情景を表しているのか

仮に気になっても
【観劇中は静かにしていないといけない】
が最優先義務 笑 だったので

ただただ、その空間に置いておかれながら

衣裳が綺麗だなぁ〜
いきなり曲が早くなったぞ〜

という感じです
自分なりの楽しみ方を見出していました😀

それでたまにぐずってしまうと
【劇場内から出ちゃダメだよ】というざっくりルールのもと
国立劇場内を1人でぶらり旅

スピーカーやモニターから聞こえてくる三味線の音色を聴きながら
絨毯のふかふかを踏みながら
歴史と重厚感のある劇場の匂いをかぎながら
気ままにぶらぶらするのが好きでした
(今思うとどんな幼稚園児 笑)

売店の注文する台にすら
全く背が届いていない時代に
「こんにちは〜」っていつものお姉さんにあいさつして
おにぎり弁当(の中に入ってる甘いお菓子が狙い笑)を見たのをよく覚えてます

そんなこんな、
私の幼少期はなんとなーく
本格的な現場を子供なりにふらふらと浸っていたなぁという振り返りです。

・これは時間が経ってから役に立つこと

これは一夜漬けで身につくものではなく、
すぐにその経験が成果となって表れるわけでもないかもしれません。

けれども1ヶ月、1年、数年...
時と経験を重ねるうちにその子供たちに寄り添って成長していくことを期待しています。

自分の経験上、
あの頃国立劇場や歌舞伎座を五感で捉えていたなぁ。
情報がないからこそ、何も植え付けられてないからこそ、得たものがあったなぁと思います。

情報や価値観や好みが整う前段階って
人生の中では本当に貴重な時期なのかもしれないです。

そんな、出始めたばかりの新芽のような
子供たちの感受性に
何かほわほわと訴えかけられるような
そんな活動をこれからも続けたいなぁと思っています。

・感性豊かな大人になってほしいな

楽しみなのは、この子供たちが大人になってから。
きっとみんな、色々な世界に飛び立っていくと思います。

私は成長に関わらせてもらった子供たちのことは
ずっとずっと応援したいなぁと思っているのですが

それぞれの子供たちといつか色んなことをおしゃべりするとき
どんな景色が広がっているか
すごく楽しみなのです。

年齢や業種が異なっても
過去の経験でお互いに惹き寄せ合うことがあると思います。

今は子供でも、すぐに大きくなって
色んなことを吸収しながら大人になっていくんだなぁと思っています。

すぐではない未来のことを考えながら
また今日も色々と、ワクワクしながら仕事するのが
楽しいです。

久しぶりに、思っていること色々かけてスッキリ😄

最新の活動
🔴【締め切りまもなく!】今年度の
子供舞踊塾 舞台プログラム 参加者募集

🔴第2回 あしたのためのコンサートの公演ご案内
日本舞踊 有馬和歌子×ピアノ 新井 凜

そのほか色々、ホームページがいちばんわかりやすいかと思います!
こちらご覧ください🔻


有馬和歌子

記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。 いただいたサポートは勉強や研究代に充てて、これからより良い仕事ができるように頑張ります! 引き続き、よろしくお願いいたします。