見出し画像

【18歳】学業と日本舞踊に絞った大学時代

前回は、何でもトライする高校時代をテーマにお話ししました。

今回は後編

学業と日本舞踊のみに、一気に絞った大学生活について。

あれだけたくさんの組織に所属していたので、

当初、大学の様子を聞いてくれた後輩のみんなからは驚かれました。

この選択を、制限や我慢のように感じたことは

一度もありませんでした。

むしろ、組織を絞っても以前よりボリュームを感じるくらい

やることは盛りだくさんでした。

まず、学業では

哲学科の東洋美術史専攻に進学しました。

美術史を選んだきっかけはずいぶんと遡ります。

ドレミじゃない音 の記事でお話ししたピアノ教室の先生から

ルノワールの名画が掲載せれている児童向けの本をプレゼントしてもらったことから、

世界中の名画を子供向けにわかりやすく解説している本が大好きになりました。

それから時が経ち、大学の専攻を考える上で

自分が好きなことで、なおかつ将来に活かせることを学びたい

と思い、この学科を選びました。

授業では浮世絵、水墨画、やきもの、屏風絵、絵巻、仏画、梵字

あらゆる美術作品に触れました。

毎日が冒険・発見の連続で、とても楽しい授業でした。

卒論では、歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」の美しさを分析する研究をさせていただきました。

いつか道成寺を踊る機会に、この学びを活かしてお客さまに魅力をたくさんお伝えできたら嬉しいです。

そして、学科を飛び越えてもうひと分野。

大きな出会いとなった学問が経営学でした。

最も大人数を収容できる大教室で、数百人が同時に授業を受ける中で

文学部は私しかいない授業でした。

思い切って全く知らない学科の授業に飛び込んで、

本当によかったと実感しています。

その授業では、経営学の歴史や今の時代に大切にされている考え方

自己分析など、毎回新しい知識が増えていく楽しさを噛み締めていました。

何よりも、そこで学んだことを

日本舞踊の活動にすぐ活かそうとすることができたので、

本当にありがたい経験になりました。

その授業で印象に残っていることが一つあります。

毎回コメントシートに感想や授業内で出された質問や課題に答える時間があるのですが、

ある日の授業にて

「もしもお金という概念がこの世になかった時、あなたは何をしていますか?」

という質問がありました。

私は迷わず

「今やっていることと同じことをしているはずです」

と書きました。

経営学を受けたのは正確に言えば21歳の年で、

子供舞踊塾の代表になっているので

少し記事の前後でタイムラグがありますが、

自分にとって日本舞踊の活動が他に代え難いくらい

大事なものなのだと、コメントを書きながら実感したことを

覚えています。

さて、次の記事では

今の活動に最も近い

大学時代から始まった日本舞踊の活動について

お話ししてまいります。

日本舞踊家 有馬和歌子



記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。 いただいたサポートは勉強や研究代に充てて、これからより良い仕事ができるように頑張ります! 引き続き、よろしくお願いいたします。