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梶間和歌の堀河百首チャレンジ


「堀河百首」とは

平安時代末期の成立で、当時の有力歌人が100の歌題で和歌を詠んだもの。
和歌史上最初の大規模な“組題百首”で、後代の百首歌の規範とされた。


梶間和歌の堀河百首チャレンジ

藤原定家「二十歳で『初学百首』を詠んだあと、『堀河題』でも詠みなさいと勧められて詠んだのですけれどね、いま振り返るとちょっと人に見せられる歌もなくて、家集『拾遺愚草』には収めなかったのですが、しかしあの時父母はその出来を見て涙を流すほどで、ほかの皆さんも散々評価してくださったもので……
(『拾遺愚草員外雑歌』より意訳)


その高評価は数年で覆り、前衛的すぎて誰にも理解されない雌伏期を迎える藤原定家ですが、それはそれとして。


彼の初めて詠んだ百首歌が「初学百首」、その翌年に詠んだのが「堀河百首」。
家集編纂時に彼自身「人に見せるべき歌もない」などと酷評していますが、
それでも、初学のころその道を確かに歩んだうえでその後の前衛的、意欲的な試みをし、新古今時代を開拓していったのだなあ、としみじみします。

定家にかぎらず、和歌を詠むうえで歌人がまず足掛かりに挑むでしょう、挑んだでしょう、というぐらいに扱っても大袈裟でない「堀河百首」。

……あ、現代の歌人の話はしておりません。古典和歌の世界の話です。

和歌史における末の世も末、そんな現代においてあえて和歌に人生を懸ける私が、定家をはじめ多くの先人たちの踏み越えてきたこれを後回しにし続けるのも不自然なこと。

2022年4月、「堀河百首」題で100首詠むことをふと思い立ちました。


一日1首ペースは見通しが甘く、早々に崩れ、ある時期には数ヶ月空け、ある時期には火がついたように毎日詠み、という具合ですが、
2023年冬現在、半分の50題、50首を終え、後半に入っております。

詠んだ歌を順に記録し、noteで限定公開しつつ、
「この題は伝統的にこのように詠まれてきたようだ」といった勉強も改めてし、そちらもブログに公開、力を蓄える日々です。

ブログに無料公開しているお勉強記事も、
梶間の詠んだ題詠100首を少しずつ記録する有料記事も、
お好みやニーズに合わせ、それぞれお楽しみいただけましたら幸いです。

完走までにはもう少々お時間を頂くことになりそうですが、末永くお付き合いくださいませ。


梶間和歌の堀河百首チャレンジ 一覧

梶間和歌の堀河百首チャレンジ

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「堀河百首」題 百首詠 恋
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「堀河百首」各題の心を読む ざふ

(こちらはすべて無料公開記事になります)


長旅になりますが、100題完走までどうぞお付き合いくださいませ。

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