雑感:波
どうも!おはようございますからこんばんわ!まで。
世の中にはすべからく波が存在しますね。関心の波。ざぶーんと大波がきたかと思えば、引き潮の如く波が引いて関心が薄れてしまう事も。今回は、これを切り口に書いてみたいと思います。
1.サッカーW杯
日本が強豪ドイツに勝利をして幸先いいスタートを切り、それまでコアなサッカーファン以外では波風が立っていなかったFIFAワールドカップ2022ですが、強豪ドイツへの勝利が次戦となるコスタリカ戦の視聴率へとつながり、平均世帯視聴率は、関東地区で42・9%、関西地区で37・6%だったそうです。しかし…
すでにご承知の通り、2戦目のコスタリカとの試合は敗北となりました。そして11月28日付配信の日刊ゲンダイDIGITALの記事では、SNS上で試合終了後選手を名指しでフルボッコにする戦犯探しが話題となり、ドイツ戦での勝利から180度変わった反応を紹介していました。ネットの言論環境においては、中川淳一郎氏が著書で誰かを炎上させたいメンタリティがあり炎上させたい者同士がスクラムを組んでターゲットを狙い撃ちをする性質があると指摘されている(参照:『炎上するバカさせるバカ: 負のネット言論史』pp12~13)ように、まさしくドイツ戦勝利による反応とコスタリカ戦敗北による反応の真反対ぶりはそれを表していると思うし、直前まで見向きもしなかったと思われるファン層の波を行き来は面白いなとかんじる場面でした。
2.新型コロナ
襲っては引き、襲っては引きを繰り返しますね。新型コロナ。私自身はヤバいぞ!ヤバいぞ!と言って医療機関が崩壊したみたいなニュースをあまり聞かず、ただ単に製薬メーカーが稼ぎたくて波を煽り立てているんじゃないか?と密かに思っています。そして、下記のデータをご覧ください。
今年11月30日時点で厚生労働省から発表されている新型コロナウイルスの累計感染者数と死者数グラフ化したNHKのホームページから引用したものです。感染者数に対しての死者数を計算してみると0.2%だそうです。新型コロナウイルス流行後、多くの製薬メーカーが薬を開発したり政治が一定の制限を要請するという形を用いた同調圧力を生み出したりした結果としてこの数値になっているという事も言えなくはない一方で、悪性新生物(癌)の27.6%や心疾患の15.0%,はたまた不慮の事故の2.8%と比べても圧倒的に少ないのが見て取れます(下図)。この波に日本はいつまで振り回されるのでしょうか?。円安の波と相まって、どんどん日本人が日本国外に行く波が大きくなるのではないか?と私は見ています。
3.おわりに
政治社会学者の堀内進之介氏は著書で、アダム・スミスが提唱した道徳理論の特徴である「道徳的な感情を洗練させれば、より大きな善がもたらせる」を引き合いに、感情が「見えざる手」の代替物となり「神」を信じない代わりに市場やビッグデータを神の代替物として信じていると述べています(参照:『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』pp169~170)。この感情で生じる代替物の1つに、私は世の中が示す興味関心の波があると思うし、これを観察することは世の中がどういう感情という「見えざる手」に振り回されているかという事をより明確に言語化する上では面白い考察点だと私は思いますが、皆さんはどうですか?
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