<背景・目的> これまでに多くの研究が下肢の筋量とスプリントパフォーマンスの関連性について調べてきたものの,女性を対象とした研究は少ない.そこで本研究では,陸上競技短距離走選手を対象とし,大腿部の筋体積とスプリントパフォーマンスにおける男女差について検討した. <方法> ・対象者 陸上競技短距離走選手(国内レベル, 100 m-400 m専門, 競技歴: 4年以上) 男性9名(年齢: 23.3±1.7歳,体重: 73.8±8.6 kg,身長: 180.0±7.3 cm
<背景・目的> これまでの研究で下肢の筋量と短距離走パフォーマンスとの関係が検討されているが、研究間で結果は異なり、明確な結論は得られてない。この研究では、下肢各筋の体積に加えて筋同士の体積比にも着目し、短距離走パフォーマンスとの関連について検討を行った。 <方法> ・対象者 男性の陸上競技短距離走選手31名(100 mシーズンベスト記録の平均値:10.94 ± 0.39秒、10.23秒~11.71秒) ・測定および分析 1.5 TのMRI装置を用いて腹部から下
<背景・目的> サイクリストは習慣的に下肢の多関節運動であるペダリング動作を繰り返し実施している。これまで多くの研究において、サイクリストの筋形態が検討されてきたが、未だ明確なコンセンサスは得られていない。この研究では、サイクリストの習慣的な競技トレーニングが大腿部の筋および大腰筋の体積に及ぼす影響を横断的・縦断的に検討した。 <方法> 〇実験1:横断的検討 ・対象者 男子サイクリスト8名:年齢20.3±1.4歳,身長173.3±6.0 cm, 体重64.2±6.6 kg,
※今回のnoteでは競技種目差についてのみ紹介しています. <背景・目的> これまでの研究では,体幹部を構成する筋群のサイズと競技種目特性との関連が示唆されているが,検討された競技種目は限定的である.この研究では,高校生スポーツ選手及び一般高校生を対象に,体幹部筋群の形態的発育の競技種目差について検討を行った. <方法> ・対象者 高校生 スポーツ選手:男女各102名(陸上競技短距離種目・長距離種目・投擲種目,バレーボール,バドミントン,ボート,カヌー,柔道のいずれか
※今回のnoteでは性差についてのみ紹介しています。 <背景・目的> これまでの研究では,体幹部を構成する筋群のうち,大腰筋における性差が明らかとなっているが,他の筋群についての性差は十分に検討されていない.この研究では,高校生スポーツ選手及び一般高校生を対象に,体幹部筋群の形態的発育の性差について検討を行った. <方法> ・対象者 高校生 スポーツ選手:男女各102名(陸上競技短距離種目・長距離種目・投擲種目,バレーボール,バドミントン,ボート,カヌー,柔道のいず
※今回のnoteでは男性における競技間差についてのみ紹介しています。 <背的・目的> 体幹の回旋動作は多くのスポーツ競技に含まれており、競技において高いパフォーマンスを発揮するためには体幹の回旋筋力、パワーが重要な要素の一つになると考えられているが、体幹の筋横断面積、回旋筋力における競技間差については明らかになっていない。この研究では、男性一流スポーツ選手を対象として体幹の筋横断面積と等速性回旋筋力を競技間で比較した。 <方法> 対象者:各競技の一流選手(男性255名)
<背景・目的> これまでの研究では、陸上短距離走選手における筋量と走パフォーマンスの関連が横断的に検討されているが、トレーニングによる両者の縦断的な変化は明らかでない。この研究では、短距離走選手を対象として、5ヶ月間の短距離走トレーニングによる筋量および走パフォーマンスの変化について検討した。 <方法> ・対象者 十分な競技経験を有する陸上競技短距離走選手12名(専門種目:100−400 m、女性6名、男性6名) ・測定および分析 インドアシーズン前のトレーニン
<背景・目的> テニスは、サーブなどで非対称的な動作が要求される競技である。しかし、テニス選手の腹直筋の大きさに左右差があるかは不明である。この研究では、プロテニス選手と一般人を対象として、腹直筋の筋体積およびその左右差の程度について検討した。 <方法> ・対象者 男子プロテニス選手8名:年齢21.9±3.8歳,身長182.5±3.9 cm, 体重75.4±6.9 kg, 競技歴 約10年 一般男性6名:年齢27.5±8.1歳,身長177.7±2.6 cm, 体重75.5
<背景・目的> これまでの研究では,野球の打撃動作において,股関節周りや体幹部の筋群がスイングスピードを高める上で重要な役割を担うことが明らかとなっているが,いずれも筋毎及び部位毎の評価はなされていない.この研究では,野球打者の体幹部,臀部,大腿部の筋横断面積を筋毎および部位毎に評価し,スイングスピードとの関連について検討を行った. <方法> ・対象者 男性野球選手(年齢20.5±1.5歳,身長1.77±0.05 m,体重78.9±8.3 kg) 大学20名 プロ6名(プロ
<背景・目的> 陸上短距離走選手の筋量を調べた先行研究では,股関節まわりや大腿部の筋量と100-mタイムとの関係が検討されてきた。しかし,それらの筋量と疾走中の力学的データとの関連については明らかでない.この研究では,大腿部の筋と大腰筋を対象として短距離走選手と非鍛錬者で比較し,短距離走選手の筋量と疾走中の股関節における力学的データとの関係について検討した. <方法> ・対象者 男性陸上競技短距離走選手15名(100-m自己ベスト記録の平均値:11.09 ± 0.27
<背景・目的> サッカーはボールを蹴るなど非対称性の動きが求められる競技である.しかし,これまでの研究ではサッカー選手を対象に下肢および体幹筋群のサイズが利き脚側(ボールを蹴る脚)と非利き脚側で異なるかについては明らかにされていない.また,各筋群のサイズが競技レベルで異なるかについても不明である.この研究では,サッカーのプロおよびユース選手を対象に,下肢および体幹筋群のサイズが利き脚-非利き脚間,競技レベル間で異なるかどうかを検討した. <方法> ・対象者 男性サッカー選
<背景・目的> これまでの研究で陸上短距離走選手にとって重要な下肢の筋は報告されているが、国際的に活躍するエリート選手とサブエリート選手との差は明らかでない。この研究では、下肢の筋体積について、短距離走のエリート選手、サブエリート選手、非鍛錬者で比較し、筋体積と短距離走パフォーマンスとの関連について検討を行った。 <方法> ・対象者 男性陸上競技短距離走選手 エリート5名(100 mシーズンベスト記録の平均値:10.10 ± 0.07秒相当) サブエリート26名(10
同志社大学スポーツ健康科学部 若原研究室では、noteを用いた学術的な情報発信を開始することにしました。2021年4月、博士後期課程(学振特別研究員 DC1)の大学院生として、川間君が当研究室に入室しました。川間君とディスカッションをする中で、根拠に基づく確かな情報を世の中に発信することの重要性について意見が一致し、noteの作成にチャレンジすることにしました。 ウェブ上にはさまざまな情報があります。また、SNSの普及によって、発信される情報量が急激に増えています。ただ