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    あくまで独断と偏見で書いています。気ままに更新。

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    これから音楽を始められる方、作曲をしてみたい方など、主に初心者向けの内容で掲載していきます。

最近の記事

リズム#2 歌うこと

今回はリズム感を強化するための方法について書きます。 結論から書きます。 リズム感強化のための、最短かつ最もシンプルな方法それは… ・歌うこと ・歌った通りに演奏すること 以上です。 何を歌うのか? 歌えるものなら何でも構いません。 例えば、下記楽譜のようなリズムのパルス ( リズムの周期 ) であったり 演奏するフレーズやフィルイン、 拍子のウラやテイクバックのタイミングを延々と歌うのも良いでしょう。 ただ、自身の経験上 1種類のものしか歌えないよりは 複数のバリ

    • リズム#1 ︎︎拍子

      ドラムにおける3つの表現力としての基礎項目のうちのひとつ 「リズム感」において その、最も基礎であり土台となる部分について書きます。 これは、ドラマーの大きな課題でもある テンポのキープにも直結する内容であり ここが、その第一歩であると考えます。 それは… 【 拍子を知ること 】です。 では、 拍子とは一体何なのか例えば、下の楽譜のように 4拍子であれば 4つのカウントがひと纏まりになって これが反復していくことによって曲が進んでいきますね。 まず、認識すべきこと

      • #20 移調楽器(2)

        今回は、違うキーの楽器間における移調の手順について書きます。 実はシンプル!移調の方法まずは結論から。 以下の手順で移調の作業ができます。 ① 移動幅を調べる 調べ方は以下のとおりです。 ※ 移調後のキーをスタートとして、移調前のキーまでの距離を調べます。 ② ①で調べた移調幅に従ってい移調する 移調するものの内容は ・調号 ・全ての音符 必要に応じて、オクターブの調整や臨時記号の書き換えを行う。 以上、これで出来上がりです。 試しに検証してみます。ピアノ用の

        • #19 移調楽器(1)

          以前「移動ド」の記事を書いたことがありまして その中で「移調楽器」について少し触れましたので、今回はそこを掘り下げてみようと思います。 ※ 本記事は【ドイツ語表記】を併用して記述しています。 「B♭」は、ドイツ語表記では「B ( ベー ) 」 「E♭」は「Es ( エス ) 」と表記されます。 移調楽器とは楽譜どおりに音を出したときに「楽譜とは違う実音」が出てくる楽器のことです。 例えば、ピアノ用の楽譜でそのまま移調楽器を演奏すると、伴奏と音が合わず、どえらいことになって

        リズム#2 歌うこと

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        記事

          #18 はじめての五度圏

          「五度圏 ( circle of fifths )」というものがあります。 手っ取り早く言えば、音楽理論のさまざまな場面で使える便利な早見表ツールといったところです。 今回はその紹介をするにあたって、まず前回の復習から入ります。 各キーにおける「シャープ・フラット」の数、調号の関係と それを導き出す方法として「5つずつ音を数える」という方法を学びました。 もう一度、キーごとに並べてみます。シャープ系の進行順です。 フラット系の進行順です。 さて、ご覧のとおり Cをス

          #18 はじめての五度圏

          #17 メジャースケールと調号

          今回は情報量が多く、今後のためにとても重要な項目です。 しっかりマスターしましょう。 全てのキーのメジャースケールを書き出します。実際に、ピアノアプリなどを利用して弾いてみましょう。 ※ 拍子記号は無視してください。 さて、キーごとによって付加される調号の数がバラバラでしたね。 これは確かに、全てのキーの調号を丸暗記しようと思うとかなり大変です。 そこで…。 調号一覧を並べ替えてリスト化すると、キーごとの色んな関連性が見えてきます。早速、並べ替えてみましょう! 並べ

          #17 メジャースケールと調号

          #16 ちょっと便利な「ドレミ」の使いかた ( 移動ド )

          早速ですが1フレーズ聴いてみてください。 皆さんご存知の通り「ドレミのうた」ですね。 では、これを歌詞ではなく「音の名前」で歌ってみましょう! そうすると 「ドーレミード、ミードーミー」 「レーミファファミレ、ファー」 ってなりますよね? では、その楽譜がこちら。 いやいや。 最初から「ド」ちゃうやん。 思いっきり「レ」やん。 というわけで 種と仕掛けをお答えしますと 今回は「Dメジャースケール」を使って「ドレミのうた」を書いてみたんです。 ですので、これを正し

          #16 ちょっと便利な「ドレミ」の使いかた ( 移動ド )

          #15 いろんなキーでメジャースケールを作ってみた

          前回の内容を踏まえて 色んなキーでメジャースケールを組み立てていきましょう! ちなみに、組み立て方法はコチラです。 キーって幾つあるの? 単純計算で12個あります。 鍵盤の「ド」から「シ」までを全て数えてみると、確かに12個ですね。 従って、12個の鍵盤があるということは、同じ数だけのメジャースケールがあり、12個の調号が存在することになります。 ( 余談ですが「異名同音」も含めるとメジャースケールのみで15個存在していますが、これはまた今度詳しく書きます。 ) ←フラ

          #15 いろんなキーでメジャースケールを作ってみた

          #14 Cメジャースケール

          今回より、いよいよ音楽理論の本文ともいえる項目 「音階 ( スケール : Scale )」に入っていきます。 音階 ( スケール ) って、なあに?手っ取り早く言うと「ドレミファソラシド」のことです。 もう少し詳しく言うと 「音を一定の規則に従って並べたもの」の総称であり、スケールには沢山の種類があります。 上記の「ドレミ~」は、メジャースケール ( 長音階 ) と呼ばれる最もポピュラーなスケールで、「ド」つまり「C」の音を基準としているため 「Cメジャースケール (

          #14 Cメジャースケール

          #13 音符と音符をくっつける

          前回は、音符に「・」を付加して 音符と音符の足し算をしました。 今回は別バージョンの書きかたを紹介いたします。 例えば、耳コピなどで採譜しているときに 小節の4拍目から「3拍ぶん」の長さの音符が出てきたとします。 ここで楽譜の違和感に気付いた方、さすがです! たしかに、表現したいものは 小節の4拍目からの3拍ぶんなので、意図は読み取れます。 ですが、この状態ですと、4/4拍子の1小節に対して 1小節目は6拍ぶんも入っており、2小節目は2拍しか入っていないですよね?

          #13 音符と音符をくっつける

          #12 ほくろの付いた音符

          今まで、第一回、第二回に分けて 音符の種類と音の長さについて解説して来ました。 今回は、またちょっと違った音符を紹介します。 音符の紹介では早速見てみましょう。 音符の横に「・」が付いていますね。 これ「付点音符 ( ふてんおんぷ )」と言いまして この「・」がつくと、音符の名前もそれぞれ 付点全音符 付点2分音符 付点4分音符 付点8分音符… と、変化していきます。 そして、気になるその効果については 「・」をつけることによって音を長くすることが出来るんです。

          #12 ほくろの付いた音符

          #11 音の長さを覚えよう(2)

           以前の記事で、全音符から16分音符までの各音符の紹介をしました。 今回は、それ以外の音符をご紹介します。 今回ご紹介する音符の特徴 前回紹介した音符のうち、4分音符より細かい音符は 「8分音符」「16分音符」「32分音符」ですね。 「4分音符」は各拍1個ずつ、 「8分音符」は4分音符1拍の中に音符が「2つ」 「16分音符」は4つ 「32分音符」は8つ それぞれ入っています。 要するに 「1個」「2個」「4個」「8個」があって…。 他は?という話になるのですが。

          #11 音の長さを覚えよう(2)

          #10 拍子の雑学(2)

          前回の記事では、拍子による「リズムの違い」について記載しました。 今日は、3/4拍子と6/8拍子について記載します。 3/4拍子と6/8拍子はどう違うのか結論から書きますと、 約分すれば同じ数字なのですが「中身のリズムが違う」ということです。 では詳しく見ていきましょう。 その違いを分かりやすくするために それぞれ楽譜をつくってみます。 まずは、3/4拍子 続いて、6/8拍子 3/4拍子のほうは4分音符ベースで、 6/8拍子のほうは8分音符ベースですね。 ただ、

          #10 拍子の雑学(2)

          #9 拍子の雑学(1)

          今回は、拍子について少し踏み込んだお話をします。 例えば 4/4拍子と 2/2拍子 3/4拍子と 6/8拍子 何が違うんでしょう? 約分すれば同じ数字ですし、1小節の中に入る音符の量は一緒ですよね? じゃあなぜ、わざわざ違う書き方をするのでしょうか? 今日はこのあたりを纏めてみたいと思います。 書き方は同じ試しに、同じ曲の楽譜を 4/4、2/2 両方の拍子で書いてみました。 ちなみに曲は「製聖者の行進」前半部分です。 拍子記号が違うだけで、あとは何も変わりませんよね

          #9 拍子の雑学(1)

          #8 拍子ってなあに

          今日は「拍子」と「小節」についてお話ししようと思います。 拍子記号について前回の記事で、4分音符=1/4というお話をしました。 この「分数の部分」…楽譜とかで、なにか見覚えがありませんか? 試しに、4分音符を4つ並べてみましょう。 そうすると…。 もうお分かりですね。 そう!楽譜の左端に書かれている「アレ」です。 ここに書かれている記号のことを「拍子記号」と呼び、 この楽譜の拍子は「4分の4拍子」であることが分かります。 読みかたは算数に出てくる分数と一緒で 下の

          #8 拍子ってなあに

          #7 音の長さを覚えよう(1)

          突然ですが問題です。 下のこの音符、何という名前でしょう? 皆さん既にご存じの「4分音符 ( しぶおんぷ )」ですね! ところで、これ なんでこんな名前になったのでしょう? この音符を英語で言うと 「 Quarter note 」 つまり、4分の1の音符ということになります。 日本語では、その「4分の1の音符」を省略して読んで 「しぶおんぷ」と呼ぶようになったのではないでしょうか。( 憶測 ) ここで、結論から書きます。 音符の長さや後述する「拍子」って、 実は簡

          #7 音の長さを覚えよう(1)