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  • 初心者向け音楽理論

    これから音楽を始められる方、作曲をしてみたい方など、主に初心者向けの内容で掲載していきます。

  • ドラムの基礎知識

    自身がこれまでの経験によって得てきた、ドラムにとって本質的に基礎基盤となるものを書いています。

最近の記事

#29 4和音

今回は4和音のコードをご紹介します。 前回までに行った3和音は「トライアド」 今回の4和音は「セブンスコード」とも呼び、区別されます。 では、早速! 3和音 ( トライアド ) との比較まずはそれぞれのコードを見比べてみましょう 3和音 4和音 和音の積みかたは3和音と同じように、 「線上なら線上、線間なら線間」にそのまま積みます。 これはCメジャー以外のキーの場合でも同様です。 3和音と4和音を聴き比べてみよう前半が3和音、後半が4和音のコードです。 それ

    • #28 コードを弾いてみよう

      ここまでの復習を兼ねて 簡単なコード進行の曲を演奏してみましょう。 お題はこの曲です。 早速ですが、正解はこんな感じになります。 コードを音符でも書いてみました。 前回までの内容を踏まえると 簡単に出来たと思います。 ので! 今回は、問題の続きを用意しました。 この曲のメロディーを アルトサックスの奏者に渡して アルトサックスのキーで演奏したい場合 楽譜のキー、およびコード進行は どのようになるでしょう? ヒントはここにあるかも…。

      • #27 違うキーでダイアトニックコードを作ってみた

        今回は、各キーにおける調号の数と位置を把握できていると スムーズに作ることができます。 復習はコチラから。五度圏も併せて覚えましょう。 とりあえずカンペ用に画像を貼ります。 では、わりと調号の多い 『 Eメジャー 』 のキーを例に 実際にダイアトニックコードを書き出していきます。 手順① 調号を書く 手順② メジャースケールを書くこちらも復習ですが 「ミ」の音から単純に音符を並べるだけで「Eメジャースケール」の完成です。 ( 調号が自ずと「全全半全全全半」に導いてく

        • #26 ダイアトニックコード(2)

          前回の続きです。 早速、回答の続きをしていきましょう。 チェック用に楽譜と鍵盤の画像を載せておきます。 答えを一覧表にしてみました。 では続いて、それぞれのコードを音でも聴いてみましょう。 各ルート音が先に鳴ります。 Bm (♭5 ) について 本書において初登場となります。 他の「完全5度」のコードとは違い「減5度」が使用されているため 「 (♭5) または ( -5 ) 」と書かれ、 呼び方も「 Bマイナー フラットファイブ 」となります。 以上、Cメジャーの

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        記事

          #25 ダイアトニックコード(1)

          今回は、各キー ( 調号 ) ごとにおける基本的な7種類のコード「ダイアトニックコード」について学びます。 なお、今回はキーを「C メジャー」としますが 基本的にどのキーでも変わりはありません。 ダイアトニックコードをもう少し詳しく言うとダイアトニックスケールの各音をルートとして それぞれ3度と5度の音を積み重ねて出来る7種類のコードの事です。 ちなみにダイアトニックスケールは本書ではまだ詳しく扱っていませんが 今日使用する「メジャースケール」も「ダイアトニックスケール

          #25 ダイアトニックコード(1)

          #24 コードを作ってみよう

          前回は「コード」というものをざっくり紹介しました。 今回は実際にコードを構築していきます。 ※ 音程の「度数」に関する知識が必要です。 根音 ( ルート )コードには必ず 「この音を基準にしてコードを作りますよ~」という 音があります。 その音のことを「 根音 ( ルート ) 」と呼びます。 根音は、基本的に和音のいちばん低い音を担当します。 今回はまず「ド ( C )」の音を基準にしてコードを構築していきましょう。 コードの積みかたコードは基本的に ルートに対して

          #24 コードを作ってみよう

          #23 コードって何?

          1つの音のことを「単音」と呼び 2つ以上の音を同時に鳴らしたものを「和音 ( コード : Chord ) 」と呼びます。 楽譜でこのような表記を見たことがあるでしょうか。 メロディーの上に、何やら暗号のようなものが記されていますね。 これが「コードネーム」というもので どんな和音が鳴るのかをアルファベットと数字で表記しています。 では、コードの伴奏を少し体験してみましょう。 曲は「きらきら星」です。 3種類のコードが出てきましたね。 「C」は「ド・ミ・ソ」 「F」は「

          #23 コードって何?

          #22 音程(2)

          今回は「増 / 減」「重増 / 重減」について書きます。 なお今回は、前回の内容が習得できていることが前提になります。 度数の表し方度数はまず「完全系」と「長短系」の2つに、大まかに分類され そして「増減」「重増 / 重減」へと派生します。 今回は「完全系」と「長短系」の2つの音程が どのように派生するのか実例をあげて見ていきましょう。 結論から書きます完全系から半音増えると「増」 完全系から半音減ると「減」 長音程から半音増えると「増」 短音程から半音減ると「減

          #22 音程(2)

          音色#1 チューニング

          チューニングは、良い音を出すための前提だと考えます。 まず、ドラムがアンサンブルに対してどう関わるのか 次いで、個々のドラムやシンバルが、セット全体の中でどう響くのかを常に念頭に置いてチューニングをします。 以下に記載するメモは「ポップス歌モノを目的としたチューニングを行う時のデフォルト値」であり、演奏環境において、ミュート等も含めて臨機応変に変更する場合があります。 標準ピッチを A=440Hzとして記載しますが 演奏環境などにより基準ピッチが変わる場合については、そ

          音色#1 チューニング

          #21 音程(1)

          情報量が多いので、複数回に分けて記載します。 2つの音の距離 ( 2音間のへだたり ) のことを「音程」( 英 : Interval インターバル )と呼びます。 本記事では今まで散々「半音○個ぶん」と言って来ましたが、 本来は「度数」というものを使って表します。 そして、この音程は 和音 ( コード ) やメロディーの構築を理解するためにも使われます。 まず、前提として 半音と全音についての知識が必要になります。 復習はコチラへどうぞ。 実際に音程を数えてみましょう

          #21 音程(1)

          リズム#2 歌うこと

          今回はリズム感を強化するための方法について書きます。 結論から書きます。 リズム感強化のための、最短かつ最もシンプルな方法それは… ・歌うこと ・歌った通りに演奏すること 以上です。 何を歌うのか? 歌えるものなら何でも構いません。 例えば、下記楽譜のようなリズムのパルス ( リズムの周期 ) であったり 演奏するフレーズやフィルイン、 拍子のウラやテイクバックのタイミングを延々と歌うのも良いでしょう。 ただ、自身の経験上 1種類のものしか歌えないよりは 複数のバリ

          リズム#2 歌うこと

          リズム#1 ︎︎拍子

          ドラムにおける3つの表現力としての基礎項目のうちのひとつ 「リズム感」において その、最も基礎であり土台となる部分について書きます。 これは、ドラマーの大きな課題でもある テンポのキープにも直結する内容であり ここが、その第一歩であると考えます。 それは… 【 拍子を知ること 】です。 では、 拍子とは一体何なのか例えば、下の楽譜のように 4拍子であれば 4つのカウントがひと纏まりになって これが反復していくことによって曲が進んでいきますね。 まず、認識すべきこと

          リズム#1 ︎︎拍子

          #20 移調楽器(2)

          今回は、違うキーの楽器間における移調の手順について書きます。 実はシンプル!移調の方法まずは結論から。 以下の手順で移調の作業ができます。 ① 移動幅を調べる 調べ方は以下のとおりです。 ※ 移調後のキーをスタートとして、移調前のキーまでの距離を調べます。 ② ①で調べた移調幅に従ってい移調する 移調するものの内容は ・調号 ・全ての音符 必要に応じて、オクターブの調整や臨時記号の書き換えを行う。 以上、これで出来上がりです。 試しに検証してみます。ピアノ用の

          #20 移調楽器(2)

          #19 移調楽器(1)

          以前「移動ド」の記事を書いたことがありまして その中で「移調楽器」について少し触れましたので、今回はそこを掘り下げてみようと思います。 ※ 本記事は【ドイツ語表記】を併用して記述しています。 「B♭」は、ドイツ語表記では「B ( ベー ) 」 「E♭」は「Es ( エス ) 」と表記されます。 移調楽器とは楽譜どおりに音を出したときに「楽譜とは違う実音」が出てくる楽器のことです。 例えば、ピアノ用の楽譜でそのまま移調楽器を演奏すると、伴奏と音が合わず、どえらいことになって

          #19 移調楽器(1)

          #18 はじめての五度圏

          「五度圏 ( circle of fifths )」というものがあります。 手っ取り早く言えば、音楽理論のさまざまな場面で使える便利な早見表ツールといったところです。 今回はその紹介をするにあたって、まず前回の復習から入ります。 各キーにおける「シャープ・フラット」の数、調号の関係と それを導き出す方法として「5つずつ音を数える」という方法を学びました。 もう一度、キーごとに並べてみます。シャープ系の進行順です。 フラット系の進行順です。 さて、ご覧のとおり Cをス

          #18 はじめての五度圏

          #17 メジャースケールと調号

          今回は情報量が多く、今後のためにとても重要な項目です。 しっかりマスターしましょう。 全てのキーのメジャースケールを書き出します。実際に、ピアノアプリなどを利用して弾いてみましょう。 ※ 拍子記号は無視してください。 さて、キーごとによって付加される調号の数がバラバラでしたね。 これは確かに、全てのキーの調号を丸暗記しようと思うとかなり大変です。 そこで…。 調号一覧を並べ替えてリスト化すると、キーごとの色んな関連性が見えてきます。早速、並べ替えてみましょう! 並べ

          #17 メジャースケールと調号