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毎日新聞主催「お笑いの向こう側」ライブ

7月11日(木)、渋谷ユーロライブで「お笑いの向こう側」というライブが開催された。
毎日新聞デジタルの連載記事「お笑いの向こう側」で特集された三拍子、にぼしいわし、マシンガンズの3組がネタを披露し、記事と連動した企画を行う。
主催はもちろん毎日新聞。

普段行くお笑いライブとは少し異なる雰囲気の中で見た客席側からの景色を記録しようと思う。

ライブのアーカイブ配信は7/28まで。


【持ち時間10分の漫才】

開演。
オープニングVTR。
インタビュー時の録音音声が流れる。最初は1人ずつだったが徐々に各出演者の言葉が重なっていき、舞台上の黒い画面は白色文字で埋め尽くされていく。
出演者の写真が名前と共に1人ずつ映し出される。各コンビの写真は何かを彷彿とさせるデザイン。三拍子はオンバト、マシンガンズはエンタの神様、にぼしいわしはYouTubeチャンネルだろうか?

VTRが終わるとすぐに漫才へ。

時間の使い方が三者三様で、それぞれのキャラクターも垣間見ることが出来た。
全員、持ち時間の10分間を超えた。

三拍子

トップバッターは三拍子。
いつものように自己紹介から始めるが、なんだか様子がおかしい。
舞台上の本人達も含めて誰1人予想できない展開が続き観客は爆笑。
高倉さんは終演後の楽屋反省会でも落ち込んでいたようだったが、逆に三拍子の漫才師としての凄さを感じる14分間だった。

恐らく今後2度と同じものは見られない。
予測不能で再現不能なライブの醍醐味を感じられる漫才。

にぼしいわし

出てくるなり「長い!」と三拍子をいじるいわしさん。ずっと舞台袖で待機していたらしい。
この日、唯一若手コンビのにぼしいわし。マシンガンズと三拍子のおじさん達は楽屋でずっと打ち上げの話をしていて聞いてられなかったとか。

漫才は「アイドルはうんちしない」 
アイドルに対する理想と偏見がおもしろい。
この2人が話すと汚い話でも汚く聞こえないから不思議。
にぼしさんのキャラクターがおもしろく、いわしさんのツッコミが気持ち良い。

この3組の中で、唯一ネタをちゃんとやりきった。

マシンガンズ

漫才師が舞台でネタをやる。
ただそれだけで笑いが起きてしまうマシンガンズ。ライブの後で客に「そろそろネタをやって欲しい…」と言われたらしい。

ネタをやりつつも大きな声で縦横無尽に喋り続ける2人がずっとおもしろい。
最後、ショートコントをやると言った西堀さんが全く別のことをし始めて本当に自由だった。

【企画】

名言ランキング

MCは久保さん。

「お笑いの向こう側」記者でカメラマンの前田さんがインタビュー中に聞いた名言をランクづけ。出演者はその順位を当てる。
名言は写真と共に舞台上スクリーンに映し出される。

にぼしいわしは2人ともお互いを認め合い尊重する言葉でコンビの絆を感じた。
高倉さんの名言を聞いた滝沢さんは「ライブの人なんだなぁ…」と感心したように呟いていた。
滝沢さんの名言はいわしさんの手により大喜利に。

何度も笑いが起きながら、記事には載っていない名言の数々を聞くことが出来た。

没写真ランキング

「お笑いの向こう側」記事には数々の素敵な写真が掲載されている。

会場受付付近に飾られていたポスター

ギリギリ没になった写真のランキングを出演者が当てる。MCは引き続き久保さん。

ここでもいわしさんは滝沢さんの写真で大喜利。名言も写真もいわしさんの例えが絶妙でおもしろい。
全て良い写真だが、目つきが怖かったり、牢名主やハッカーのようだったり、画面に映し出されるだけで笑いが起きた。前田さんが没にした理由もおもしろい。

質問コーナー

会場の観客が記者になりきって出演者に質問するコーナー。
MCは黒縁メガネをかけ、ジャケットを羽織ったにぼしさん。緩い雰囲気でおもしろく進行してくれた。

左からにぼしさん、いわしさん、滝沢さん

「ネタ作りで譲れない美学は?」という質問では三拍子とにぼしいわしはコンビ愛と相方への信頼を感じる回答、マシンガンズはマシンガンズらしい回答だった。

エンディング

エンディングでは全出演者サイン入りポスターの抽選会。箱から1人1枚ずつ座席番号が書かれた紙を取る度に盛り上がった。

続いて撮影タイム。

そして告知。
三拍子が「10月17日に国際フォーラムで単独ライブを開催する。キャパは1,500人で三拍子史上最大の挑戦。そのためにクラウドファンディングもやっていて、漫才風のCMを作って単独ライブの幕間VTRで流すリターンもある」と言うと、滝沢さんが「マシンガンズのCMを流してもらう為のお金を集めるクラファンをしようかなぁ…。」と呟き笑いを誘った。
是非やってほしい。

『単独ライブの幕間で「三拍子漫才風15秒CM」映像を流します』

最後は観客をバックに記念撮影。
あたたかい拍手に包まれながら幕を閉じた。

撮影後に演歌歌手のようなしっとりしたお辞儀をくり返すマシンガンズ西堀さん

新聞社主催で連載記事から派生したライブはおもしろくて楽しく、ほんの少しだけ「お笑いの向こう側」にある苦悩や葛藤、コンビの関係性や人間味も覗き見ることができるライブだった。

第2回目開催に期待したい。


開演前には芸人兼作家の小林さんが場内アナウンス。終演後には階段を何往復もして物販に並ぶ観客にアナウンスをする小林さんの姿があった。

ライブ中には出演者達を撮影する前田さんの姿が。
以下の記事では格好良くて素敵な写真が35枚掲載されている。

「お笑いの向こう側」の裏側を支えた2人にも拍手を送りたい。

ありがとうございました。

※上の写真は舞台上に設置された固定カメラで撮影。
とても格好良い。


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