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くちびるに咲いた花

新しい仕事って受注してから、実際に始まるまでがいちばんしんどい。

やることは決まっているけど、まだ始まっていなくて、できるかな?と妄想と不安が頭の中をかけめぐっている状態。そういうのがいくつか重なるともう心がパンクしそうになる。実際に始まってみたら、なんということはないのだけど。

先月、くちびると皮膚の国境のあたりに白い芯のある吹出物ができた。触ると痛いし、見た目も悪い。幸い今はどんな時でもマスクをしているので隠せるがオンラインではちょっと目立つ。

数日後、その芯のようなものはくちびるの上ではじけて、花が咲いたようになった。これは子どもの頃からよくなっている「熱の華」で、いわゆる「口唇ヘルペス」だ。単純ヘルペスウイルスがあばれているのだそう。大したことはなく数日でかさぶたになって治る。そして今はもうすっかり元どおりだ。

ちょうど、熱の華が満開になる前、私は新しいことに取り組む前でドキドキしていたらしい。それで、免疫力が落ちていて、こういうことになったんだと思う。

ちゃんと体は知らせてくれるのだ。「もうやばいよ」って変なところに花を咲かせる。体の疲れは寝れば回復する。だけど、心のドキドキは逆に寝られなかったり、副交感神経優位にしようと食べ過ぎたりしてしまったりする。体に負担をかけるのだ。

それに気づいて、ちょっとペースを落としたら体も心も平常運転になった。体が出すサインにちゃんと気づける自分でいようと思った。

では、また!

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日本語教師でライターが日常をみつめるエッセイです。思春期子育て、仕事、生き方などについて書きます。

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