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100分deフェミニズムのまとめと感想

毎日、日記を書くと宣言しておきながら、早速昨日は書けなかった。言い訳をするとNHKの100分deフェミニズムを見ていたからである。

フェミニズムをテーマに4人の論客が1冊の本を紹介しながら、フェミニズムについてとことん語り合っていた。まず参加者が自分の経験を語り出すのが印象的だった。番組ではまずフェミニズムの歴史が紹介された。以下まとめ。

フェミニズムの歴史

第1波 
イギリスで女性が参政権を求めて始まる
サフラジェットが参政権を獲得
日本では平塚らいてうらが『青鞜』を創刊

第2波 
ベティ・フリーダン『新しい女性の創造』に始まる
性的役割からの解放を求めて運動
ウーマンリブとして世界中に広がる。
日本では田中ミツによる『便所からの解放』が広がる

第3波
POPカルチャーから生まれる
若い女性の表現者が影響力を持つようになる

第4派
me too運動
性暴力の告発

第1部 習俗打破

子育て、家事、介護の仕事を女性がやるのが当然という空気があるため、自分が思うように仕事ができず、もどかしい思いをする。できるだけみんなで育てたい。分担したい。でも、「女がやるもの」という圧が強い。それに対して伊藤野枝は「習俗打破」と言った。

この「習俗打破」という言葉、合言葉にしたいと思った。上野千鶴子氏の「誰かが波を起こさないと波は起きない」という言葉もよかった。

第2部 リプロダクティブヘルスライツ

次に紹介されたのは、アトウッドの『侍女の物語』国家によって性と生殖が管理されるおぞましいディストピア小説だ。完全に想像の物語なのだけど、どこか現実と重なっているところがあって背筋も凍る思いがする。「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康/権利)セックスするかしないか、子どもを産むか産まないかは自分が決めるということは娘たちにもちゃんと伝えなけれなならない。 

代理母の話に及んだ時、「他人の体を使って自分の自由を追求するな」という上野千鶴子氏の言葉と「体を使って起きることは甘くみない方がいい」という上間陽子氏の言葉がずしんときた。書き残しておきたい。

第3部 治癒的関係

性暴力被害からいかに回復していくかという話。「怯えて怖がっている人を小さな子どものように扱ってはいけない」と『心的外傷と回復』を書いたハーマンは言っているという。可能性を示したうえで「どうしたいですか?」と質問し選んでもらう。そうしてはじめて「主体性」を取り戻すことができる。

妊娠してしまう10代の女の子が避妊の方法を知らないのではなく、パートナーの機嫌を損ねるのが嫌で、言い出せないのがほとんどだというのがつらい。

第4部 ホモソーシャル

ホモソーシャルというのは英文学研究者のセジヴィックの造語で、同性愛や女性を排除した男同士の連帯のことを意味する言葉。「家父長制において女性は交換されるもののひとつ」ともいう。そういう論理のもとで「トロフィーワイフ」も生まれる。どんな妻を持っているかはホモソーシャルにおいて評価の対象である。

「組織に半身で関わるのが正気の生き方」と上野千鶴子氏。男社会でいかに評価されるかというパワーゲームからおりることが生きやすい社会をつくることにつながるのではないか。

感想

うまくまとめられたとは思えないけど、これを書くことによって、理解が進んだ気がする。番組自体、とても勉強になったし、読みたい本も増えた。また、こういう番組が見たい正月であった。

サポートよろしくお願いいたします。 サポートいただけたら、大好きな映画をみて、 感想を書こうと思います。