見出し画像

自己肯定感を上げるためにしたこと

竹内結子さん、ご冥福をお祈りします。綺麗で、笑顔がチャーミングで、話し方や所作に品があって、役者としての実績も実力もあって、結婚されて家族もいて、経済的にも恵まれていて、他人から見たら羨しい、憧れの存在であったはずの彼女は何を思い、そしてこの世を去ったのか・・。

他人の自分に対する評価は、自分の自分に対する評価と一致しないことはよくあります。前者がマイナスで後者がプラスだと高飛車、自信満々な人、ちょっとうざい感じ?そして前者がプラスで後者がマイナスだとネガティブ思考、自己肯定感が低いとなるんですかね。一番いいのは他人からのプラス評価もマイナス評価も冷静に受け入れることができて、自分の自分に対する評価、価値観は変わらない心理状態。これが自己肯定感が高い状態といえるでしょう。無理に自分は最高!自分ってすごい!と思い込ませて気分を上げる必要はありません。プラスもマイナスも自分、それでいいと受け入れることができればいいのです。

では、どうしたらそういう状態になれるのか・・。ここからは自分自身の上がったり下がったりが激しくて自己肯定感が低かったメンタルを使って実験し成功した例でお話しします。私は専門家ではないので、どうしても気分が落ち込むという方は臨床心理士がいるクリニックで受診されることをお勧めします。

1.無理に褒めなくていい。

2.無理に感謝しなくていい。

3.自分の感覚を信じる。

自己啓発本、心理学のカウンセラーが書いた本などいろいろ読んだのですが、だいたい「感謝する」とか「自分を褒める」などのワードが入っていることが多いです。寝る前に感謝の言葉を言ったり、自分を褒めてあげたり、ダメだと思うことをノートに書いて、それを打ち消してみたり・・しかしそれらをやっても効果は実感できませんでした。私はこれをすれば、自分で自分の気持ちがコントロールできるんだと考えていたのがそもそもの間違いだったのです。「あんなやつ嫌いだ」と思ったり「もうやってられない!」と思う気持ちは正直な自分の感想だからそれでいいのです。無理にプラスに転嫁しようとするのは、自分の感じたことを否定しているように思いました。

大事なのは自分の感覚を信じることです。Don't think. Feel it.なのです。あれこれと考えるのは脳の役目です。「こんなことを言ったら嫌われるんじゃないか」「こんなことをしたら・・」脳は失敗を恐れ、ありもしない未来を考え、行動を制御したり気持ちを萎縮させたりします。言い換えれば「教育ママ」みたいな。

しかし感覚は制御できるものではないのです。感じることは自由なのです。「あれが欲しい」「これがしたい」と感じたら・・やってみてもいいですよね?(人を傷つけるようなことでなければ)。言い換えれば「自由な子供」です。

現代は、自由な子供と教育ママが喧嘩している

現代は自由な子供と教育ママが喧嘩しているのです。教育ママが勝ってばかりいると、自分が自分らしく生きられない、窮屈な世界になります。そして自分を否定するようになるのです。私が思うことはよくないんだ、私は変なんだ、いい将来のためにはママに従えばいいんだと思うようになり、判断を他人に委ねます。そういう生活に慣れていくと、最終的に自分は何がしたいのか、自分の気持ちや感情さえ分からなくなっていくのです。そして自分が生きている意味が分からなくなっていくのです。自分じゃなくてもいいんじゃない?って。

じゃあ逆に自由な子供が勝ってばかりいると・・世間知らずで迷惑な人間になるでしょうか?意外とそうでもないと私は思っています。いろいろな本を読んだり勉強したり、社会経験を積んでいれば、当然そこで感じること・思うことも成熟して多面的になっていきます。小さい頃に読んだ本を大人になってから読んだら感想がより複雑に変わることがありますよね?経験はその人の感じ方も成長させるのです。ですからまるっきり子供のままでわがまま放題に暴走することはないと思います。

自分が感じるまま生きるということは、全ての判断が自分なのです。やりたいからこの仕事をする、嫌だから断る、リラックスできるからここにいる、イライラするからこの人と会うのをやめる・・。自分の感覚を毎日聴くことになりますから、まさしく自分らしく自分の生活を送っていることになります。時に世間と合わないこともあるでしょう。しかし、自分らしく生きるとは、子供がママに反発して、自分を主張しているんだと考えてみてください。ママは世間です。時に世間に反発することもあっていいのです。大人になれば親と仲なおりしているじゃないですか。すぎてみれば、なんてことないのです。

どうしたら「自由な子供」になれるのか

では、ここからは「自由な子供」に戻るための実践編です。一番基本的な感覚から取り戻して徐々に実権を握らせるのです。例えば「今日は蕎麦が食べたい」と思ったら何とかしてそばを食べる。バカバカしいと思うでしょ?でもこんなことさえも結構難しいのでは?「近くに蕎麦屋がない」「今日はお弁当の日だから」「友達と約束してて」「昼休みが短い」全て自分以外の理由。そうやって他人や社会にご飯の選択権さえ委ねているのです。何が何でもそばを食べに行ってください。昼がダメなら夜にでも。きっと食べ終わった頃に「やってやったぞ!」という満足感が湧き起こるはずです。

そうやって一つ一つ「休みの日に何をするか」「何を食べるか」「いつ寝るか」など自分の感覚を信じて、実行してあげてください。会社や学校があって、無理・・なら、休みの日やできる時でいいです。脳は手強いです。「そんなことすると疲れるよ。これでいいじゃん」とか「これだと簡単だよ」「そんなことしたら怒られるよ」とかあれこれ誘惑してきますが、負けないで感情のままに!スイカをかぶりつきたいと思ったらスプーンなんて使わずに感情のままに、汚れるのも気にせず!

そんな生活を続けていると、どんどん自分の好きなもの、嫌いなもの、やりたいことなどがクリアになってきます。自分の感覚を信じて実権を握らせることで、主体が自分になるのです。そうなってくると、社会や他人の判断・評価に惑わされず、自分の感覚が優先され、常に自分が真ん中にある状態で生きていくことができるようになります。

そんなに感覚ばかりに頼ったら、もし「私は自分が嫌いだ」とか「もう生きていたくない」なんてネガティブなことばかり感じた時はどうするんだ!と思いますか?感覚は動物が生きるために本能的に持っているものです。「熱い!」と感じるのはそれが危ないから気を付けろと教えてくれているのです。感覚を信じるようになると、感覚はあなたを正しいポジションで、より生きやすくする方向に導いてくれます。「自分が嫌いだ」と感じるのは、今の状態が自分に合っていないから変えろと感覚が教えてくれているのではないでしょうか?「生きていたくない」と感じるのも「他の社会なら生きられるけど、この社会で自分は生きられない」と強烈に訴えているのかもしれません。

自分を責める前に・・本当の自分の心の声を聴いてあげてください。自分で記録するのもいいです。書くのが面倒なら録音でも。後で聞き直すことで自分を客観的に見ることができます。もし自分でするのが難しいという時は助けを求めてください。周りに聞いてくれる人がいない、公共サービスの電話で話すのも嫌だ、クリニックは敷居が高いという場合は・・私でも受け付けております。自分の心の声を聞いてほしい、記録をみて検証したいという方は↓

あなたに合った方法がきっとあるはずです。自分と向き合うのは勇気が入りますが、きっと今後、一生楽な生き方に導いてくれます。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?