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【#資格バトン】学歴や資格って重要ですか?

勝手にバトンを受け取らせていただきました(笑)。

みおいち@着物で日本語教師のワーママさんがおっしゃるように、職種によりけりですが、教育関係の仕事だと学歴や資格は重要だし、役に立ちます。

経験や実績より、学歴や資格

私がいたY校での話です。

短大卒のT先生は、経験もあるし、学生にも人気があるし、授業もうまくできるのに、希望しても専任になれず、ずっと非常勤で働いていました。

代わりに専任になったのは、4年生大学卒業で、日本語教育能力検定試験に合格したA先生でした。しかしA先生は、経験も浅く、精神的に弱く、周りが心配するような人でした。そして、1年後に辞めてしまいました。

周りの先生方は皆、T先生が専任になればよかったのに・・と思っていたのは言うまでもありません。

日本語教育振興協会認定の日本語学校

日本語教育振興協会(日振協「にっしんきょう」と呼んでいます)認定の日本語学校では、有資格者(4大卒、養成講座420時間、日本語教育能力検定試験合格など)の採用を条件にしています。条件をより多く満たす教員がいるほど学校としての信用、認定される要素に繋がります。認定されないと、留学生のビザの期間が半減したり、出なくなったりするので、条件に従って、資格を重要視しているわけです。

ビザを出さない日本語学校

就労ビザや配偶者ビザなど、すでに日本に滞在できるビザを持っている外国人に教える学校は日本語教育振興協会の条件は関係ありません。

私が以前働いていたH校はそのタイプでした。生徒は英会話教師や、主婦、短期の旅行者などです。

先生は学歴も経験もバラバラ。日本語教師の資格や経験がない人もたくさんいました。外国に住んだことがあり、外国語が話せるという先生が多く、楽しく、明るく教えられればいいといった感じでした。

コロナ禍で変わる学校の事情

このコロナ禍で、私はH校が契約解除(簡単に言うと首ですね)になりました。

そしてY校は逆にコマ数を増やしませんかと言われました。

H校は生徒数が減って経営難になり、たくさんの先生を契約解除し、

Y校は日本語以外の事業もあったので、そちらに専任を配置し、今の非常勤も辞めさせずに、持ち堪えられたわけです。

学歴と資格以外に大事なものは

日本語教師になりたいと思うなら、4大卒で日本語教育能力検定試験に受かっていることは重要です。ただ、大事なのはそれだけではありません。

前述の短大卒のT先生は、経験を買われて他の学校の経営サイドにスカウトされ、今は役員として学校運営の仕事をしています。当然、給料は専任講師より上です。すごいステップアップですよね。

H校をクビになった私はと言うと、その前に起業して自分のオンラインスクールを立ち上げていたので、収入も減らずに(むしろ上がった)やっていけています。

何が言いたいかと言うと、一つの学校に全てを委ねるのは危険だということです。特に日本語学校はこれまでに何回も「冬の時代」と呼ばれる時期がありました。その度にたくさんの非常勤講師がクビになり、学校が潰れたのです。

人脈、発信、情報収集、自分の強みを磨く

友人のKさんは、行きつけの美容院で生徒さんを獲得しました。美容師さんのお客さんの旦那さんが外国人で、日本で就職するために日本語を教えてくれる人を探しているという情報をキャッチしたのです。どこにチャンスがあるかわかりません。日本語関係じゃなくても人脈は大事です。

自分が何をしているか、どんな情報を欲しているか、周りの人に知ってもらわないことには何も始まりません。前述のKさんも「私は日本語教師をしている」と美容師さんに話していたから舞い込んだチャンスなのです。発信することは大事です。

教育に限らずいろいろなものがどんどん新しくなっていきます。ICT、アクティブラーニング、教えない授業、オンライン、反転授業・・このような言葉は5年前には知らない人が多かったけれど、今は当たり前のように使っています。また、どのような学習者が増えているのか、どんな学校が世の変化に柔軟に対応して生き延びているのか知らないと、将来が不安な職場を選んでしまうことになりかねません。情報収集は大事です。

自分ならどんな先生に教えてもらいたいと思いますか?発音の指導が上手い、仕事の企画書なども一緒に作ってくれる、流行語に強い、生徒のニーズは人それぞれ。誰がやっても同じ授業ができる先生より、経験や趣味、特技を生かした授業ができる先生の方が、指名して選んでもらうチャンスは増えると思います。もちろん基本を踏まえた上で、ですが、自身の強みを生かせることは大事です。

今の学校、10年後もあなたはそこにいますか?

日本語学校の専任になると「もう安心」と情報収集、人脈作り、発信、強みを磨く努力などをやめてしまう人がいるのですが、その学校、ずっと続くかどうか分かりませんよね。または人間関係や職務が嫌になって辞めたいと思うこともありますよね。辞めても人脈、発信、情報収集、強みを磨く努力をしていた人には、次の職場がなぜか都合よく?するすると決まっていくのを何度も見ました。

ここに書いたことはメッセージというより、自分への戒めです。24年、教師をして、学校をクビになったりコマ数を減らされたりする経験を経て、自分自身がいろいろなことを怠っていたと反省し、改め、周りで生き生きと仕事ができている人を見て学び、自分に言い聞かせていることです。一緒に頑張りましょう!


傾聴、コーチングやってます。話を聞いてほしい、目標に向かって進みたいけど一人ではちょっと・・という方はこちらに。












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