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産業カウンセラーとキャリア・コンサルタントの違い

こんにちは。
楽な生き方のデザインと日本語教師をしています。ワカです。

私は2022年の11月から2023年の4月まで「産業カウンセラー養成講座」を受けていたという話をしたら…
・「産業カウンセラー」と「キャリアコンサルタント」ってどう違うの?
・心理的なカウンセラーと同じことをするの?
・どうして受けようと思ったの?
など質問があったので、ここで説明していこうと思います。


産業カウンセラーとキャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは
・国家資格です。
・主な内容は…相談者が、これからどんな仕事をして、どんな人生を送りたいか、職業を含めた生活設計の相談に乗ります。また、相談者にはどんな能力があるのか、もっと他の仕事の可能性もあるのかなど一緒に考え、時に助言や指導をします。
・これは個人的感想ですが…傾聴がベースにあるのは産業カウンセラーも同じですが、具体的に将来の目標を決めて進めていく感じなので、コーチングと相性がいいと思います。私自身、個人事業主として働こうと決めた時にキャリアコンサルタントの人に相談しました。その時は既に目標が決まっていたし、時間に限りがあったので、それはもうビシバシ、急ピッチで、生徒募集方法、授業コース設定、理念、金額設定、集金方法、規約、もしトラブルがあったときの対処法などなど毎回いくつも課題があって、一緒に考えたり、提案してもらったりして、3回のセッションだったけどかなり内容が濃いコンサルテーションをしていただきました。おかげさまでどうにかこうにか形を作って、目標達成できました。自分一人では調べきれないこと、考えつかないことがたくさんあったし、プロ(その方は日本語教育にも精通している方)に頼んでよかったなと思いました。

産業カウンセラーは
・民間資格です。
・主な内容は…なんだか気持ちが重い、会社に行くのが辛いなど精神的な悩みを抱える働く人たちに、心理的カウンセリングをします。
・これは個人的な感想ですが…「産業」という名前がついていますが、中身は心理的カウンセリングです。もちろん対象が働く人たちなので、労働法や社会福祉法なども勉強しますが、それらはe-learningで。学校に通う時間は9時から5時までみっちり(計104時間)カウンセリングの体験学習をします。「カウンセリングの体験を増やすなら」と教授に勧められて受講する心理学部の学生さんもちらほらいます。正直、7時間ずっとカウンセリングの体験学習はかなり疲れます。回を重ねるごとに周りだけじゃなく、自身も自己開示していく感じになっていくので、自分が避けていたところや嫌な面とも向き合うことになります。受講料は約30万するのでもったいないと思うかもしれませんが、途中で辞める人や試験を諦める人もけっこういるようです。合格率60%弱なので簡単だという評価がありますが、そもそも試験を受けるまでが大変です。

心理的なカウンセラーと同じことをするの?

心理的なカウンセリングを行うのは同じです。
ただ公認心理師の場合は心理テストが行える、精神科医は医療行為が行える、働く場所が違う(病院か職場か)などの違いはあります。

どうして受けようと思ったの?

以前はコーチングの講座を受講していました。そこで受講者同士でコーチングしあう練習をしたのですが、「目標設定ができない」「何を問いかけてもクライアント自身の精神状態がそんな状態じゃない」という壁にぶち当たりました。指導者に質問したところ「コーチングする状態を0として、マイナスの精神状態でコーチングをするのは難しい。クライアントの傷ついた心を癒す、悲しみを吐き出すなど、精神状態を0にして、未来を考えられる状態を作ってからコーチングは進む」というようなことをおっしゃっていて合点がいきました。コーチングをする前にカウンセリングが必要な人がいる。だから私はまず精神状態を0にするためのカウンセリングを勉強しようと思いました。理論は自分でも勉強できるので、相手がいないと勉強できないカウンセリングの体験学習が多いものを第一に選んだ結果が「産業カウンセラー」だったということです。




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